第2鉄 〜「夢かもめ」と鞍馬・男山・生駒ケーブルカー巡り〜 後編


9月8日(日)やっぱ晴れ男
昨晩の天気予報では今日の大阪の天気は曇一時雨。まあ、小雨くらいなら仕方ないかって諦めていたんだが、朝起きたら、ものすごくいい天気。やっぱ俺って晴れ男!しかし天気予報ってあてにならないよね。しっかりしてよ気象庁!そんなわけで、こんないい天気なら少しでも早く出かけなきゃということで、8時15分に出発。

京阪乗るひと、おけいはん。
今日の最初のターゲットは京都の鞍馬。淀屋橋、9時ちょうど発の京阪特急に乗る。少し早めの15分前、ちょうど、8000系が入線してきた直後にホームに到着。もちろん、2階建て車両に乗り込む。いやーまじで快適だね。料金不要特急でここまでのレベルって他にはないよね。そして、京阪と言えば、テレビカー。テレビカーと言えば京阪。8000系でも健在です。地下ホームでもちゃんとテレビ放映されてました。こういう昔からの伝統が守られているのってなんかいいよね。車体カラーも普通車は宇治茶をイメージしたグリーンの濃淡のツートンカラー。特急型はエンジと黄土のツートンカラー。という昔からのカラーリングを変えないところにも好感が持てる。この塗装は本当に大阪と京都の街に溶け込んでる色だもんね。最近の鉄道会社はどこでも、流行っぽい色に塗り替えてしまっているところが多いけど、どうもしっくりいってないケースが多い中、あえて、昔の塗色のままっていうのがいい。

淀屋橋で発車を待つ特急出町柳行
「はと」の特急マークも誇らしげに輝く
2階建て車両
テレビカーも健在 テレビカーの車内。


さて列車は北浜、天満橋、京橋の各駅に停車したあとは宇治線と別れる中書島、京都駅へ接続する近鉄との乗り換え駅の丹波橋のみに停車し、そして、京都の七条、四条、三条、出町柳の順に停車する。昔は京阪間ノンストップだったが、最近になって途中駅の利便性向上のため中書島と丹波橋が特急の停車駅に加わった。車内はやはり2階建て車両、特に2階席は人気が高いためすぐに満席になった。他の車両もそこそこの乗車率。京橋を出ると、車掌が車内を回る。案内方々、京阪特急乗車記念のスルッと関西Kカードの発売も行う。御多分に漏れず、1000円のカードを買ってしまった。

ここで少しスルッと関西(スルッとKANSAI)のお話でもしましょうか。言わずと知れたストアードフェアシステムの関西版だが、関東のパスネットより歴史は古い。鉄道の自動化に関しては自動改札も含め、往々にして関西が先行し、あとから関東が追随する場合が非常に多い。スルッと関西と関東のパスネットとの違いはパスネットの場合、入場するときに初乗り運賃が引き落とされ、残額が初乗り運賃に満たない場合は入場できないが、スルッと関西は10円でも残っていればとりあえず、入場できる。それから、関西では2枚通せる改札機が非常に多いので、降りるときにも精算機の世話になる必要はほとんどない。一方、関東では今のところ、一部を除き、1枚しか通せない改札機がほとんどで、降りる時、残額不足の場合は必ず、精算機で精算する必要がある。そして、パスネットは今のところ20社局の鉄道のみ利用できるが、スルッと関西では、バス会社も参入している。普通は後発の方が優れたシステムになりがちだが、どうもこの件に関しては、先輩格のスルッと関西の方に歩がありそうだ。 

さて、快適な京阪特急を終点出町柳で降りる。スルッと関西なんで、運賃も確かめずに乗っていたのだが、引かれた金額は460円。思いの他、安いので驚いてしまった。京阪間は阪急やJRとの競争のため運賃を安く設定しているようだ。あとで気が付くが、その分、短距離や中距離は思いのほか、高い。出町柳からは叡山電鉄で鞍馬へ向かう。ここで1000円の1日乗車券を買う。単純に鞍馬往復は820円で、この方が安いのだが、この切符を買うといろいろ特典もついてくる、例えば、鞍馬寺の入山料200円が100円になったり、土産物屋での買い物が10%OFFになったり。それに、1日乗車券は記念に手元にも残る。ホームへいくと、新車きららがとまっていたので早速乗り込む。2両編成の車内は観光客でかなり混雑しているが、なんとか、窓側を向いている座席に座ることができた。電車は京都の市街地を抜けてゆき、宝ヶ池で八瀬遊園方面と別れる、二軒茶屋からは単線になり、周りの景色も郊外から洛北の森の中へと移ってゆく。貴船口で何人かの観光客を降ろすと次が終点の鞍馬になる。

鞍馬に到着したきらら(メイプルレッド) 鞍馬駅には旧型電車のカットが保存されている。
カットされてなければ最高なのに...
鞍馬駅舎 こちらは鞍馬寺山門


鞍馬寺は駅を降りて、左側へ行くとすぐにある。入山料を払って、さっそくケーブルカー乗り場へ行く。100円の乗車券を買うが、切符ともしおりともつ かない花びら形のチケットを渡される。奥には、お堂もある。まさしく、お寺の施設である。待合室には近畿陸運局からの無事故運転に対する表彰状がかかっているところをみると、やはり、ここも正式な鉄道なのであろうか。さて、発車5分前になり改札が始まり、乗り場に行くと、本当に小さなケーブルカーが止まっていた。座席は片側に1席づつ。しかも、2台の相対式ではなく、1台のみである。このような方式のケーブルカーは日本では珍しい。さらに、係員は袈裟のような服を着ているし...かくして期待と不安の中を出発。勾配の中をゆっくりとした速度で進む。距離は200mとこれまた短いので、すぐに到着。それでも、石段を登るよりはかなり楽である。

山門駅に停車中のケーブルカー 非常に小型の車両です。 多宝塔に到着
再び山門へと下ります。行き違い設備はなく、
この1両が行ったり来たりしています。
これが、多宝塔。


さてここからは、自分の足で登ってゆかなければならない。鞍馬寺の本殿に参拝した後、奥の院を経て、貴船へと徒歩で抜ける。森の中の山道をひたすら上りつづけるが、良すぎる天気のために、死ぬほど暑い。拭っても拭っても汗が吹き出してくる。それにしても、ハードな道のりだ。心臓がバクバクいってるのわかる。口では俺はもう30過ぎのおじさんだからなんていいながら、心の中では、いや、まだまだ若いよ。体力だって、衰えてないなんて思ってたのだが、今回、見事に否定されてしまった。奥の院から先はようやく下りになる。やっと落ち着いて周りを見渡すと、深い緑の中で、木々のよい香りがする。またツクツクボウシの合唱がいかにも晩夏らしい。長い長い下りで、最初はやっぱり下りは楽だなって思っていたが、しばらくすると、今度は膝がガクガクしてきた。我ながら、体力のなさにあきれ果てるとともに、日頃の運動不足を反省する。川のせせらぎの音が聞こえ出してくると、もう貴船は間近である。

久しぶりにハイキングを楽しんだあとは、貴船神社を詣でる。沿道には名物の川床料理の店が連なるが、どこの店も6000円からとかなり高価だ。実は今、極度の金欠なので、 今回はこの川床料理は諦めて、貴船口まで戻る。本当は徒歩で戻る予定だったが、バス停を通りかかったとき、ちょうど京都バスがやってきたので、乗ってしまう。運賃も160円と安い。冷房の効いた車内で生き返るが...この貴船の道はものすごく狭いわりには、観光のメッカなので自家用車、タクシー、そして大型観光バスまでやってくる。こちらもやや小型とはいえ、バスはバス、当然、すれ違えず、道路沿いの店の駐車場までバックして道を譲る。行きつ戻りつしながら、進む。そして、やっと対向車がいなくなると、運転士のおっちゃんは「はよ行くで、また観光バスきたら、えらいこっちゃ。」といいながら、一気に貴船口まで飛ばした。

貴船口駅。ここから貴船までは2kmあまり離れている。 鞍馬からくる電車


貴船口からは、再び叡山電鉄で出町柳に戻るのだが、せっかく1日乗車券を持ってるので、前にも乗っていたが、宝ヶ池でおりて、八瀬遊園へと乗り潰す。宝ヶ池は無人駅ながら、3面4線のホームを持つ立派な駅である。八瀬方面に向かう列車は鞍馬に向かう列車と違って、単行だ。八瀬遊園から、比叡山までも、ケーブルカーがでているが、ここは以前にも乗っているので、今回はパス。すぐに折り返しの出町柳行きに乗る。 

宝ヶ池駅 3面4線の立派なホーム だけど、無人駅
八瀬遊園駅


無事、鞍馬・貴船周遊を終え、次のターゲットは京阪の八幡市から出ている男山ケーブル。再び、出町柳から京阪に乗る。八幡市には特急は止まらないので、急行で行こうと思ってたが、たまたま先発の特急がすぐに出るとのことなので、またまた2階席にあがり、とりあえず、中書島まで行き、丹波橋で抜かしてきた急行に乗り換えた。これなら、丹波橋で乗り換えればよかったんだが、何分、京阪は不案内なので、とりあえず、少しでも先に言った方がいいだろうという意識が働いたからだ。


八幡市付近は桂川、木津川、宇治川の3つの川が合流して淀川になる場所 であり、いくつもの長い鉄橋を次々と越えてゆく。そんな中に八幡市駅は存在する。駅を出て、右手に進むとすぐに、男山ケーブルカーの乗り場がある。この男山ケーブルは、戦前に別会社で運行が開始されたが、昭和19年に、戦争のための物資供出のため運行休止。そのあと、昭和30年になって京阪が再建したものであり、現在は京阪直営である。そのため、自動改札機があり、スルッと関西も使用できる。さらに、今年の7月に車両や巻き上げ機も含めて、全面リニューアルしたばかりである。早速、その新型車両に乗り込む。座席は山からの景色が眺められるように、あえて、すべて、下向きになっている。出発するとまもなく、トンネルをくぐる。このトンネルを出るか出ないかのあたりが、行き違いポイントになる。そして、後半にさしかかると、噂どおり、眼下には桂川、木津川、宇治川がたゆとう絶景が広がる。 終点では、展望台へと続く階段があるので上ってみる。さきほど、ケーブルカーから見た眺めよりさらにすばらしい眺めが目前に広がっていた。そこから、徒歩5分ほどの本来のケーブルカーの輸送使命 である八幡神社に行く。さすがに、ケーブルカーがあるだけのことはあり、立派な神社である。そして、ここのもう一つのエピソードが、あのエジソンがここで取れた竹を電球のフィラメントに使用したのである。つまりは電気発祥の地!?でもあるわけだ。男山散策も終わり、再び、山を下り、次なる目的地へ向かう。

男山ケーブルカーのりば リニューアルされたばかりの車両
京阪特急カラーが美しい。
トンネル内ですれ違い 展望台からの絶景
八幡宮 ケーブル男山山上駅

八幡市から丹波橋まで京阪、やってきた電車は京阪名物、元祖多扉の5ドア車。一度乗って見たかったんだよね。念願達成できました。今でこそ、ラッシュ時の混雑緩和のために5ドア、6ドアなんてものが一般的になってるが、20年以上も前に、5ドア車を導入した京阪の先見性には感心させられる。しかも、昼間時間帯は2つのドアはしめきり、座席を配置するというのは今でも、他社でみられない、画期的な方式である。ということで、早速、その、ドア部分の座席に腰掛けてみた。他の席に比べて、少々、硬いが、座席定員が増えることの方を評価したい。

元祖他扉5ドア車
ドア部分の座席 リコ式の吊革

丹波橋から近鉄で生駒へ向かう。そして、近鉄のホームについて、すぐに来た電車は奈良行快速急行。なんだか東京ではあまり聞きなれない種別だが、西大寺には止まるだろうと思って乗り込む。すると、なんと、丹波橋をでると、西大寺までノンストップではないか。ついてるというか、むちゃくちゃ速いじゃん。でもね、スピード自体はそんなに早くないんだけどね。西大寺では、橿原神宮行きとは同じホームで接続をとるが、灘波方面へは反対側のホームに行かなくてはならない。そしてホームに滑り込んできた電車は灘波行急行のシリーズ21。やったー新車だ。ということで、喜び勇んで、車内に乗り込む。座席もクロスである。車内はそこそこ混んでいたが、一番ドアの近くのクロスシートの部分に座ることができた。本当に関西の私鉄っていうのは、レベルが高いね。 

奈良行快速急行 大阪線 シリーズ21

生駒に到着し、本日最後の目的の生駒ケーブルに乗る。ここのケーブルカーは生駒鋼索鉄道が大正7年に開通させており日本最古を誇る。(現在は近鉄の直営)。そして、生駒に接続する、鳥居前?宝山寺の宝山寺線と宝山寺?生駒山上の山上線の2路線が存在し。しかも宝山寺線はなんと複線。(正確に言うと1号線と2号線の単線並列)。中間地点の行き違いの部分は一見、複々線に見える豪華さだ。しかし、宝山寺線の方の2号線はオンシーズンにしか動いていないらしく、通常は1号線のみの運行のようで、今日も1号線しか動いていない。車両はこちらも、今年になってリニューアルされ、各鉄道雑誌でも話題になった、超ド派手のブル号とミケ号。どんな車両か言葉で説明するより、写真をみてもらいましょう。(笑)。しかし、個人的にはこういう車両はあまり好きじゃない。特に、宝山寺線については、観光客だけではなく、地元利用客もいるのに、ケーブルカーがすれ違う度に、「さあ、まもなく、向かい側から、仲間のミケ号とすれ違います!ミケ号の合図が聞こえたら、皆、元気よく手を振ってね!」と放送が入るともに、「ワンワン」、「ニャンニャン」と犬猫の鳴き声!この 日は土曜の夕方近くだったが、当然、誰も手など振る者はいなかった...(笑)。さて、宝山寺からは山上線に乗り換えて、生駒山上を目指す。なんとこの線には「梅屋敷」「霞ヶ丘」とケーブルカーでは珍しい途中駅が存在する。さて、こちらの車両も宝山寺線にまけずに賑やかなドレミ号とスィート号。こちらも写真を参照してください。そして生駒山上に到着。駅前に遊園地の生駒ランドがある。入園料は無料ということなので、次のケーブルカーまでの時間潰しに、入ってみる。しかし、たとえ時間潰しと言えども、一人で訪れる遊園地ほど、虚しいものはない。(笑)。しかもせっかくの生駒山頂だというのに、天気はよいのだが、霞んでいて、下界の様子はほとんど見ることはできない。40分後、そそくさと、下りのケーブルカーに乗った。帰りはドレミ号。そして、宝山寺線のブル号と乗り継いで、鳥居前に戻ってきた。ここで、今日の予定は終了。生駒からはまたまたシリーズ21の快速急行で難波へ直行。ねぐらへと戻る。

宝山寺1号線 ミケ号 宝山寺1号線 ブル号
宝山寺2号線 ゆめいこま4号 この日は運転されてませんでした。 宝山寺2号線 ゆめいこま3号 この日は運転されていませんでした。
山上線 スイート号 山上線 ドレミ号
生駒山上駅名表 生駒山 右側の鉄骨はスクリューコースター


9月9日重陽
今朝はなんと4時半起き、叔父さんゴルフ行くって言うんで、一緒に出てきました。まだ新快速どころか、快速も走らない新大阪5時47分。201系の各駅停車で京都へ。京都からは時間も早いことだし、先日読んだ、後輩の旅行記に影響され、湖西線もいいなって思って、琵琶湖一周を決行することにする。京都6時34分発、近江今津行は117系の緑帯。ナンバーはクハ117−1。おおまたまたトップナンバー!だからどうってことはないんだけど、なぜか嬉しい。考えてみれば、湖西線には学生時代に上りのトワイライトエクスプレスに乗った時が最初で最後だったかもしれない。そんなわけで、今回、改めて、琵琶湖が見渡せる車窓を楽しむ。近江今津には7時35分着、次の敦賀方面行きの列車は8時15分。40分程、時間があるので、駅前探索。もしかしたら、琵琶湖って近くかなって思って、駅前の地図を見てみると、すぐそこが湖畔であることが判明。さっそく、足を運ぶ。今津港という遊覧船発着所に着いたが、まだ8時前。誰もいなくて、ひっそりしている。そして、対岸も見えない程雄大な琵琶湖は朝日にまばゆいばかりに輝いている。思えば、こうして琵琶湖をゆっくり眺めた ことも今までなかった。たまには、寄り道というのもいいもんである。

117系 緑帯 クハ117−1 トップナンバー
近江今津駅 琵琶湖


8時近くになり、駅に戻る。敦賀方面福井行はすでに入線。車両は583系改造の419系。東北からも、九州からも引退していたが、ここではまだ現役だったことに少し驚くとともに、元特急改造車にちょっと喜ぶ。ただし、先頭車が両方とも、中間車改造の食パンスタイルだったのがちょっと残念。しかし行先の福井といい、この419系といい、北陸路に来たと実感する。隣には大阪行きのボンネットタイプの485系雷鳥が入線。急速に数を減らし始めたボンネットタイプだが、やはりかっこいい。そして、こっちだって、室内は特急時代のまま。贅沢なまでに広いシートピッチ。リクライニングはしないけどね。(笑)。車内は中高年者のウォーキングのグループでかなり混雑してきた。列車は交流区間へと進み、全国でも珍しいカタカナの町名の「マキノ」に到着。昭和30年に周りの町村と合併する際に、町民から一般公募で決まった名前で、当時関西屈指のマキノスキー場からとったものである。永原を過ぎて、トンネルを超えると、右側から北陸本線が合流して近江塩津となる。新疋田?敦賀間は、上り線のみ にループ線が存在するため、下りはトンネルで直進して、日本海側の敦賀に到着。

419系 近江今津に停車中の485系ボンネット雷鳥
敦賀駅 413系


敦賀では名物駅弁の笹寿司のバラ売りをお昼のために購入。そして、再び、北陸本線を今度は米原へと回る。列車はこれまた北陸ならではの413系。今度は北陸本線の上りになるため新疋田までの間にループ線を越える。と言ってもトンネルが大半を占めてしまうのだが、線路を跨ぐところは、はっきりと分かる。新疋田では、名古屋行雷鳥と大阪行サンダーバードの2本を先に通す。さすが全国屈指の特急街道である。そして新疋田といえば、撮鉄の聖地。今日も日曜日ということもあり、大勢の撮鉄が集まっている。ということで、急遽、自分も通過する特急の撮影をしてみる。もっとも、デジカメなんだけどね。で、その成果です。(笑)。本当に終焉間近の国鉄特急色しかもボンネットのしらさぎをカメラに収めることができたのは本当にラッキー!さらに、すぐに後にくるサンダーバードは対象的に最新鋭の683系。初めて実車を見ました。

489系ボンネットしらさぎ 683系サンダーバード

近江塩津からは左へ進路を取り、行きに通った湖西線と別れ、北陸本線へと進む。しばらくは高規格の高架線の湖西線がだんだん離れて遠くなっていくのが見える。こちらは、従来通りの地べたにはりついた線路を長浜へと向かう。長浜はかつては東海道線が経由しており旧駅舎は重要文化財に指定されているが、現在は建て替えられて、何の変哲もない、ありきたりの鉄筋の駅舎になっている。旧駅舎は少し離れたところに、鉄道記念館として保存されており、車窓から伺うことができる。さて、長浜では、初日に三ノ宮で飛び番になるのでまだ売れないと言われた、雷鳥のヘッドマークのオレンジカードを無事GET!かくして執念が実る。男の執念、岩をも通す!(笑)。長浜からは223系新快速の姫路行。このままボケっと乗っていては、またまた大阪へ戻ってしまう。しっかり米原で降りましたよ。(笑)。

長浜駅 執念で手に入れた雷鳥のオレンジカード(笑)
長浜鉄道文化館 223系3000番代新快速


米原からは今度こそ寄り道をせず、まっすぐ東京へ。そして、JR東海エリアと入ってくる。...が、相変わらず、米原?大垣は電車が混雑。なんで、いつも混んでるのに、本数は少ないし、編成も短いのかなあ...。お客をわざと立たせてるの?って思いたくなってくる。でも、座った けどね。(なら文句言うな!)でもって、もっと最悪なのは大垣からの快速。313系の4両編成だったけど、すでに、満席状態。結局名古屋まで立つことになる。今回、唯一の立ち区間である。名古屋では乗客の入れ替えがあり、なんとか席にありつける。ここで、敦賀で買っておいた笹寿司を食べる。東海道線に乗りながら、敦賀の名物を食べるっていうのも変な話だが...(笑)。共和、大府を過ぎたころから、いつのまにかあんなに混んでいた車内は急に閑散とし始めてきた。4両編成でも輸送力過多のようだ。ということは、大垣発車時点で、混んでいても名古屋までだから仕方ないのか。やっと立たされた恨みも少し、消えてきた。そして、豊橋からはオールロングシートの211系。この区間、今日は朝早く起きたため、ほとんど、寝て過ごす、途中、ガンって感じで後頭部を窓ガラスに打ちつけ、正気に返る。そんなことを繰り返しながら、浜松に到着。そして、浜松からは熱海までのロングランになるが、ここでも、211系のロングシートしかもトイレなし。もしかして、静岡県内ってほとんどこの211系に統一されちゃってるのかな。そういえば、113系は見ないよな。そして 、今まで、あんなに天気がよかったのに、浜松では曇空になっている。それが、菊川に到着すると、いよいよポツポツと降り出す。結局、行きも帰りも富士山は拝めず。それどころか、雨脚は更に強くなり、沼津に着いたころにはバケツをひっくり返したような土砂降りになった。そんな雨の吹き込む中に、増結作業のために、数分間停車。6両になって丹那トンネルを抜け熱海に到着。東日本エリアに帰ってくる。

そして、今回最後の列車は意外にも、今回の中ではお初の113系。東海道東京口ではこのように当たり前のように走っている113系も、全国からは急速にその数を減らしてきている。しかしね。東海道東京口ではなぜにまだ、未だに多数派?今のところ、置き換えに予定も聞かないし、しばらくはこのままなのかな。横須賀線は全車E217系に置き換わったし、宇都宮線・高崎線ではE231系が急速にその数を増やしてきているというのに...。しかし、グリーン車2両を伴った、堂々15編成という一番豪華な普通列車はさすがに東海道線の東京口を任されているだけあって貫禄十分だ。こうして、突如決めた臨時神戸行も無事帰還。そうそう、報告が遅くなりましたが、今回、神戸の海岸線に乗ってきたおかげで、久々の、JR線、私鉄線全線完乗状態になりました。で、次の目標が、すでにお分かりかと思いますが、ケーブルカーです。これも、いつゴールを迎えるか分かりませんが、まあ、ライフワークだと思って、ゆるゆるとやっていきますよ。と言ったところで、今回はお開きです。


第二鉄 〜「夢かもめ」と鞍馬・男山・生駒ケーブルカー巡り〜 前編
YOKOHAMA EXPRESS HOME TRAIN TRIP INDEX

Copyright(C) 2001 FUSHIKEN