0系新幹線としなの鉄道169系リバイバル信州号巡り 前編
秋の18きっぷと呼ばれる鉄道の日記念きっぷが10月の前半に発売された。これにあわせて、11月末で引退する0系と、長野電鉄の2000系マルーン色、リンゴ色、そしてしなの鉄道169系リバイバル信州号に乗りに行くことにした。10月9日、まずは、来年3月で不定期化されるムーンライトながらで出発する。指定券はほぼ1ヶ月前に押さえておいたのだが、指定券は名古屋止まりの車両(涙)。とりあえず、その席に座って行くことにする。平日のためか満席というわけでもないらしく、ところどころに空席もあるようだ。ひと寝入りすると隣の席は静岡で下りたようで、さらに浜松まで少し寝る。浜松で大垣まで行く、前の方の車両に空席を見つけ、移動する。本当は豊橋から全車自由席になるのだが、少しフライングだが、まあいいか。
東京→相生 | |
2009年3月で不定期化されるムーンライトながら | ムーンライトながら ヘッドマーク |
東京駅 昔懐かし カツサンド | 厚切りのカツが入ったサンドイッチが3切れ入っています。 |
豊橋からは始発列車を兼ねているので、駅に停車するごとに、通勤通学の乗客が少しづつ乗ってくる。しかしなぜだかこの列車、3分程遅れている。この時は別に気にもとめていなかったが、あとで、これが大問題になるとは知る由もなかった。大垣ではいつものように乗り継ぎ列車の席取りのため、かけっこがあるが、そんな必要もないくらい、大垣からの列車も空席があった。さて、ムーンライトながらが3分遅れたことで、この接続列車もそのまま3分遅れで運転している。ここでもまだ、ことの重大さに気がついていなかった。米原で1分の接続で新快速に乗りかえる予定だったのだが、実はこれは接続ではなかったのだ。向かい側のホームへの乗り換えだからと1分の乗り換えでも大丈夫だとたかをくくっていたのだが、これが大きな過ちであった。米原に到着する際への乗り換え案内は普通にその後の新快速を案内している。あれ、接続待ちはしないの?と思っている間に、米原に到着。その時には新快速はすでに跡形もなかった。(笑)。の、乗り遅れてしまった。ってそんな予定を組むのが悪いのだが・・・。仕方なく、この後の新快速に乗り、すぐさま、緊急対策本部を立ち上げる。最近は、荷 物を軽くするために時刻表を持ち歩かなくなったため、使い慣れていない携帯電話を駆使して時刻を調べる。とりあえず、姫路まで行って、新幹線で新倉敷まで行くことに決した。
221系 大垣→米原 米原駅 | 米原→姫路 223系 新快速 |
スーパーはくと 姫路駅 | 223系 姫路→相生 |
115系 相生駅 |
姫路から新幹線と思ったのだが、接続列車で相生に行き、相生から新幹線でも0系新幹線に間に合うし、新幹線特急料金も安くすむので、相生まで行く。相生からは本当に久しぶりに山陽新幹線に乗る。元グランドひかりに使用していた100系はグレーとライトグリーンに塗り替えられており、車内は2&2シートでシートピッチこそ、従来通りだが、座席幅はグリーン車なみの快適さである。それでも外観の三井住友カラーはちょっといただけないが。新幹線はやはり白に青帯びが一番似合うものだ。
それにしても山陽新幹線はトンネルが多い。車両も古いため、軽い耳ツン現象も起きる。それでも、相生−岡山間の明かり区間の景色はすばらしく、のどかな日本の田園風景がトンネル間に広がる。岡山を出るととまもなく新倉敷に到着した。電車の乗り継ぎに失敗してもこうしてお金さえ払えば、リカバリーできるのはなんといっても新幹線のおかげである。
相生→新倉敷 | |
相生駅 | 新幹線改札内にある相生ペーロン祭の船 |
700系のぞみが通過します。 | 100系 元グランドひかりで使用された車両です。 |
現在はフレッシュグリーンの塗装です。 | 車内の様子 2+2の座席配置で快適です。 |
さて、新倉敷からはいよいよ0系で岡山まで戻る。本当に短い区間だが、記念乗車ということなので、それでもよしとする。昔から新幹線に良く乗っていたというわけではないのだが、子供の時から新幹線といえば0系。0系といえば新幹線というくらい、自分の中のイメージに刷り込まれている。ここでごちゃごちゃ言っても仕方ないので、0系最期の勇姿を下記の写真でとくとご覧下さい。
新倉敷駅 | |
新倉敷駅 | 新幹線改札内にある千石船の模型 |
さよなら夢の超特急 ポスター | なつかしの0系 復活 ポスター |
0系 | |
新倉敷 12時41分発 こだま638号 が0系です。 | 0系入線です。 |
後方から | 側面の様子 |
側面方向幕 | 新幹線と言えば0系だったのですが、11月末で引退します。 |
やさしい流線型が特徴です。 | 側面の様子 |
0系車内の様子 車内は改装されてしまい2+2の座席配置になっています。 |
運転台の様子 |
岡山に到着です。 | 新大阪方 |
側面の様子 | デビュー当時は夢の超特急と呼ばれていました。 |
ここで車庫に回送されます。 | 100系との並び |
岡山駅 味よしべんとう 昭和40年代の駅弁の復刻版です。 |
中身です。 |
さて、0系新幹線の興奮を抱えたまま山陽本線を上る。これから長野まで行こうというのだから酔狂としか思えない。相生から乗り換えた新快速は野洲行。0系に乗れたんだからいいのだが、なんかとことんついていない。でもまあ、野洲では各駅停車の米原行に接続するし、後からくる新快速よりは先行するので、米原では先に列に並ぶことができるため、接続する大垣行には必ず座ることができる。なんてまたまた呑気に思っていたのだが、米原についてびっくり。自分が乗るはずだった17時26分発の電車がない。って当たり前でこの電車は土休日運転で、今日は平日だ。単純に時刻表を見間違えていただけである。次の大垣行は7時44分発となる。ちょっと待て、これだと、名古屋からの中央西線の最終に接続する19時00分発のセントラルライナーへの接続が危ういんじゃないの?ということで、急ぎ、みどりの窓口の時刻表で調べると、なんとか4分接続で間に合うようである。ほっ。例え、セントラルライナーが満席でも車掌に最終の塩尻行に乗りたいのでと訳を話して、なんとか立席で乗ってしまえばいいかなんて思っていた。しかし、本来ならば、名古屋で夕食となる駅弁を仕入れる予 定だったのだが、その時間はなさそうなので、米原で仕入れおくことにした。
岡山→米原→名古屋→塩尻→松本→長野 | |
115系 | 221系新快速 野洲駅 |
野洲→米原 221系 野洲駅 | 米原→大垣 117系 大垣駅 |
さて、とにかく、大垣で新快速に乗り継ぎ、名古屋へ到着となったところで、車掌が不気味なアナウンスをする。中央線はダイヤが乱れているので、詳しくは駅の案内でとのこと。えーえっどうーなってるの?とりあえず、セントラルライナーは???と迷いながら発車番線へと走る。しかし、ライナー券の発売はすでに締め切られていたうえに、肝心のセントラルライナーは発車時間をすぎているのに入線さえしていない。ようやく流れてくるアナウンスを聞くと、19時15分頃の発車という。しかし、隣のホームには後続の19時8分発の快速がすでに入線。発車待ちとなっている。とりあえず、先に行けるとこまで行こうということで、またもや、ホームからホームへと駈けずりまわって、211系の快速に乗り込む。ロングシートだが、座ることができた。そうこうするうちに定刻通り19時8分に発車。車掌アナウンスによると、列車が遅れているため、この列車が、中津川で最終の塩尻行に接続するとのこと。ほっ。っていうか早く言ってよ。もうなんか、今回の鉄は、いろいろ波乱万丈です。(笑)
大垣→名古屋 313系 大垣駅 | 名古屋→中津川 快速 211系 名古屋駅 |
米原駅 牛肉弁当 | 近江牛が入っています。 |
中津川→塩尻 313系 塩尻駅 | 塩尻→松本 115系 塩尻駅 |
最近、中央西線には乗っていなかったので、本当は昼間に乗りたかったのだが、今回は単なる移動と割り切る。いずれ、明智鉄道にでも乗りにくるついでにまたくるか。
東線と合流して塩尻に到着。東線からくる松本行に乗り換えるが、実はダイヤの乱れは東線の岡谷での人身事故の影響だったわけで、東線も遅れて入線。中央線のように思えるが実はここは篠ノ井線。いつのまにか「平田」なっていう新駅も開業していた。松本からはいよいよ本日の最終行程であるまさに最終長野行に乗る。松本−篠ノ井間の姨捨は日本三大車窓と呼ばれているほどの絶景が広がる。23時過ぎで、真っ暗なのだが、善光寺平の夜景も楽しめるので、それはそれでよい。座席は進行方向右側に陣取る。松本を出ると、大糸線と平行して走り、大糸線だけにある北松本駅を過ぎると、右側へと分かれて、峠越えのため、山間部に入っていく。聖高原、冠着を過ぎると、右側眼下にキラキラと木々の間に夜景が見え隠れしだす。まもなく姨捨に到着。さすがに深夜12時近くなので、明かりが少なくなっているが、それでも、宝石をばらまいたような景色を見ることができた。ここでスイッチバックをして、高度を下げていく。篠ノ井で信越本線と合流。12時を回って、長野に到着した。本日は長野駅前のニューナガノホテルに宿泊。
松本→長野 115系 松本駅 |
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