0系新幹線としなの鉄道169系リバイバル信州号巡り 後編
本日は長電から始める。まずは6時半頃に長野駅へ。しなの鉄道と長野電鉄共通の1日乗車券を購入する。最初のお目当ては2000系。ホームにはその2000系マルーン色が入線。早速乗りんだ。特急用車両だが、各駅停車に充当されている。長野から善光寺下までは地下区間。地下鉄には区分されていないが、この区間は地下鉄そのものである。このままこの電車で小布施まで行く。
長野駅 | |
JR長野駅 | 長野電鉄 長野駅 |
しなの鉄道全線・長野電鉄全線が乗れる 軽井沢・小布施フリーきっぷ 大人2980円 通年発売の長電フリー乗車券2260円。しなの鉄道、篠ノ井〜軽井沢間の片道が1400円なので、かなりお得なきっぷである。 |
2000系 マルーン色 | |
長野駅 | ヘッドマーク |
今は馴染みのないカラーですが、マルーン色は昔の 長電の標準色でした。 |
須坂駅 |
2000系 リンゴ色 | |
小布施駅 | 須坂駅 |
小布施には長電の古い電車が保存されているながでん電車の広場がある。ホームの隣の側線に電気機関車1両と電車3両の計4両が展示されている。屋根もついて保存状態は比較的良好なのだが、いかんせん、場所が狭いため、外観の写真もろくに撮ることができない。もう少し広いスペースでとも思うのだが、それでも、こうして保存されているだけでも上等である。須坂駅にはOSカーも保存されているわけだし、鉄道博物館ブームにのって、郊外にでも、公園を作って一緒に保存されるといいのだが。
ながでん電車の広場 | |
小布施駅 | 小布施駅に併設されている ながでん電車の広場 |
ED502 電気機関車 | 側面の様子 |
デハニ201 | 車内の様子 |
デハ354 | 車内の様子 |
モハ1005 | 側面の様子 ホーム先端部からの撮影のため あまりよく撮れていません。 |
ご覧のように非常に細い通路のため、車両全体の写真を撮ることはほとんど不可能です。 |
小布施では10分程度しか時間がないため、そそくさと折り返し電車で須坂へ戻る。その折り返しは2000系のりんご色。これで、まずは目的の2000系、マルーン色とリンゴ色に乗ることができた。次は須坂から屋代線で1つ目の井上駅で下車する。ここから徒歩15分程のトレインギャラリーに元東急5000系の2500系が保存されているのだ。一昔前までは地方私鉄の至るところに見られた5000系もほとんどが引退し、長電でもすでに過去のものとなっている。ここに保存されている2500系は屋根こそないものの、塗装もきれいで保存状態もかなり良い。これほどきれいな元東急5000系は現在他にはほとんどない。長電を訪れた際に時間があれば是非、ここにも足を運ぶことをお勧めしたい。
2500系 | |
屋代線 井上駅 | 井上駅 駅名標 |
井上駅から徒歩15分程のトレインギャラリーに 元東急5000系の2500系2両が保存されています。 |
入口には踏切があります。 |
野外の屋根なし展示ですが、保存状態はかなり良好です。 | 正面から |
駐車場に面して置かれているので、車がなければ ご覧のように台車までよく見えます。 |
別角度から |
2560 側面の様子 | 2510 側面の様子 |
逆エンドから | このように良い状態でいつまでも保存されることを願います。 |
コスモスに囲まれて |
あまりゆっくりもしていられないので、10分程撮影して、井上駅に戻る。須坂から長野まで元営団3000系の3500系で行く。マッコウクジラと呼ばれた営団3000系も現在はここでしか見ることが出来ない。現在の長電の主力である。
長電 その他の様子 | |
3500系 信州中野駅 元営団3000系 | 元東急8500系 須坂駅 |
2000系マルーン色と8500系 | 2000系リンゴ色、8500系、3500系 |
3500系 屋代線 屋代行 | 3536号 |
長野行 3500系 | 綿内〜井上間を走行中の3500系 |
留置車のように思えますが、部品取り用の車両で 片目が潰れています。 |
こちらも廃車となったOSカーです。 |
長野から本日のメインイベントであるしなの鉄道169系リバイバル信州号に乗る。土曜日だし、混雑しているのではと思っていたのだが、意外にもそれほどの混雑でもなく、鉄道ファンもそれほど群れてはいない。座席も2人掛けに余裕で1人づつ座れる程で、それでもまだ空席がある。ちょっと拍子抜けだが、このくらいの方が快適である。こちらも一昔前はどこにでも、走っていたが、現在は湘南色どころか、165系・169系自体がなくなってしまった。ただ私の中では、まだどこかに残ってるように思えてしまい、懐かしいというより、いつのまになくなっていたの?という感じが強い。それだけ、湘南色の165系・169系のイメージが強く残っていたようだ。外側は湘南色になっているが、車内までは元のボックスシートに戻したわけでなく、リクライニングシートが車内にずらりと並ぶ。
リバイバル信州号 | |
リバイバル信州号 ポスター | |
長野駅 リバイバル信州号 発車案内 | しなの鉄道 169系 リバイバル信州号 |
ホーム反対側から撮影 | 以前はどこにでも走っていましたが、 現在はこのリバイバルでしか見られません。 |
ヘッドマーク | サボ |
種別標 | 軽井沢に到着しました。 長野方 |
軽井沢方 | 側面先頭部 |
復活169系 湘南色 松茸めしと信州の彩り 弁当 | 松茸御飯と信州のおかずが入っています。 |
軽井沢に到着すると、ホームでは、駅弁やグッズ販売が行われており、早速、限定の特製駅弁を購入する。折り返しの電車まで少し時間があるので、駅に隣接されている旧軽井沢駅舎記念館を見にいく。(入場料200円) 現在の駅舎は新幹線の開業とともに現代的な建物になってしまったが、以前の駅舎はいかにも高原のリゾート駅という雰囲気が漂ってより、趣深い。さらにホームにはかつての碓氷峠越えである横川−軽井沢間を走行にはかかせない、アプト式電気機関車10000形、アプト式解消から1997年の新幹線開業まで活躍したEF63電気機関車などが展示してある。さらには駅舎の前側に、草軽電鉄の電気機関車まであるので、軽井沢で少し時間がある時にでもちょっと訪れるにはいいスポットである。
旧軽井沢駅舎記念館 | |
旧軽井沢駅舎 | |
EF63型機関車 説明 | EF63 軽井沢方 |
横川方 | 鉄道記念物アプト式鉄道 |
66.4‰の標識もあります。 | 10000形 アプト式電気機関車 |
軌道モーターカー | モーターカー |
草軽電鉄 電気機関車 案内 | 独特の形状をした電気機関車です。 |
旧軽井沢駅舎記念館 入館券 |
軽井沢からはしなの鉄道を上田まで戻る。小諸で1回乗りかえる。ここで運良く169系にあたる。現在しな鉄道には4編成の169系が在籍しており、そのうち1編成が湘南色になっている。そこで、しなの鉄道オリジナルカラーの169系にも乗りたいと思っていたのだ。
しなの鉄道 | |
しなの鉄道115系 | 115系 軽井沢→小諸 |
169系 現在4編成在籍しています。 (そのうち1編成が現在湘南色になっています。) 小諸→上田 |
115系 上田→屋代 |
上田駅 駅名標 | テクノさかき 駅名標 しなの鉄道になってからの新駅です。 |
上田からは上田電鉄を往復する。経営不振から一時は廃線の危機に陥ったが、上田交通から上田電鉄に社名も変更し、心機一転を図っている。その上田電鉄になってから始めての乗車である。上田電鉄のりばへと行くと東急から移籍してきたばかりの1000系が入線してきた。上田駅自体は高架駅になっているの1000系もマッチしているようだが、上田を出るとすぐに地上におりるとすぐに田園風景が広がる。VVVFの音がこういうローカル線にはなんとも似合わない。まずは、そのまま終点の別所温泉まで行く。
上田電鉄 上田駅 | |
上田駅 お城口 JR、しなの鉄道、上田電鉄の3社共同駅です。 | 温泉口 |
上田電鉄改札口 | 高架駅になったホームの壁には丸窓が設けられています。 |
1000系 | シングルアームのパンタが2つついています。 |
側面方向幕 | 上田電鉄社紋 |
別所温泉には丸窓電車こと5250形が2両保存されている。まずはそれを見に行くことにする。駅のすぐそばにあるのだが、保存場所が狭く、きれいに写真を撮るのが難しい。長電でもそうだったが、役目を終えると解体されてしまう車両が多い中、こうして保存されているだけでよしとしなければならないのであろう。
別所温泉駅 5250形 丸窓電車 | |
別所温泉駅 | 別所温泉駅 駅舎 |
別所温泉駅には2両の丸窓電車が保存されています。 | モハ5250 案内板 |
5252号 | 5251号 |
隣接された空地から撮影しています。 | 側面の様子 |
別所温泉からは折り返しの1000系に乗って、車庫のある下之郷で下車する。ここで、車庫に入っている、7252F(上田電鉄新標準色)と7254F(無塗装)を撮影する。1000系が導入されてことにより、すでに引退しており、翌週の10月18日に撮影会がここ下之郷の車庫で最後の撮影会が開かれる。その日はこれないので、駅の人に頼んで車庫の中の電車を撮影させて貰う。
下之郷駅 | |
下之郷駅 | 駅名標 |
旧会社名 上田丸子電鉄が書いてあります。 | 下之郷駅に停車中の1000系 |
7553号 丸窓電車 | 側面の様子 丸窓が再現されています。 |
入庫中の7255号 | 7555号 |
鉄道の日 ヘッドマークがついています。 | 側面の様子 |
7252号 上田交通の新標準色でしたが、廃車になりました。 | 別角度から |
7254号 東急時代と同様の無塗装です。 こちらも1000系が入線したことで廃車になりました。 |
別角度から |
1002号 原田泰司氏がデザインしたラッピングが施されています。 | 別角度から |
7555号 | 7253号 | 1002号 |
車庫内の1000系と7200系 | 丸窓ドリーム同士の並び |
倉庫として利用されている5200系 日本初のステンレスカーです。 全面にはブルーシートが掛けらています。 |
7554号 別所温泉方はすでに前照灯が部品取りのため 取り外されいます。 |
一通り撮影を行い、次の上田行で上田に戻る。兼ねがね乗りたいと思っていた車両は丸窓ドリーム号で、外観はかつての5250形と同様に紺とクリームのツートンカラーに塗られており、側面の窓の一部はシールを使用して丸窓を再現している。ちょっと強引だが、丸窓電車風になっているのである。現在、7253Fと7255Fの2編成が存在する。この2編成は今のところ1000系が導入されても引退の予定にはなっていないようで、しばらく活躍が続きそうである。
丸窓ドリーム号 上田行 | 側面 丸窓 |
車内の様子 壁には木目調の壁紙と窓部分には木目調のシールが貼られて 丸窓が再現されています。 |
上田に戻ってきました。 |
原田泰司氏デザインの自然と友だち1号(上)、市電と友だち2号(下) のイラスト 2号はまもなくデビューです。 | |
上田電鉄 ゆぅみぃ土・休日フリーきっぷ 950円 上田−別所温泉 片道570円 通年発売の往復フリーきっぷ1140円ですので単純往復だけでもお得です。 |
上田からは再びしなの鉄道で屋代まで行き、屋代からは長野電鉄の屋代線に乗る。屋代駅のしなの鉄道部分は元JRなので、鉄筋の立派な作りだが、長野電鉄の部分については跨線橋の途中から木造となる。屋代線もかつては1時間に1本程度運転されていたのだが、現在は1時間半に1本程度に削減されてしまっている。須坂から長野までは元小田急ロマンスカーHiSEだったゆけむりに乗る。電車到着までまだ少し時間があるので、ここで、駅構内や入れ替え、留置されている2000系などを撮影しておく。
長野電鉄 屋代→須坂→長野 | |
屋代駅 しなの鉄道の跨線橋の先が突然木造に代わり 長野電鉄ののりばになります。 |
木造のホームは情緒があります。 木島方面と書いてありますが、木島線は廃止されていました。 |
屋代線 3500系 | 須坂駅 |
須坂駅 | 須坂駅 駅名標 |
ホーム先端部分にはさまざまな転轍機と表示機がおいてあります。 | 年代物のレールと車輪 |
1920年 アメリカ コロラド社製のレールです。 | 1921年 アメリカ テネシー社製のレールです。 |
2000系 りんご色 湯田中方 | 長野方 |
須坂駅構内の3500系 | 8500系 長野行 須坂駅 |
元小田急HiSE ゆけむり | 側面方向幕 特急須坂駅 |
湯田中方 | ゆけむり 入庫のため転線中 |
須坂→長野 | 長野駅に到着したゆけむり |
3600系 長野駅 3500系と同様元営団3000系ですが、こちらは3両編成です。 |
8500系 長野駅 |
さて、本来ならば、軽井沢から碓氷峠を下って東京まで帰りたいのだが、長野新幹線開通に伴い、鉄路が分断され、バス転換されたのだが、このバスの最終が18時15分と恐ろしく早い。鉄道であれば、少なくても21時くらいまでは運転されていたであろうに、これがバス転換された実情である。
ということで、篠ノ井線、中央線経由で帰路に着くことにした。長野からはロングランの各駅停車甲府行に乗る。3両編成の車内は少し混雑気味でだが、なんとかボックス席の窓際に座ることができた。姨捨とは逆の席でしたけど...。松本までくると、少し車内がすいてきた。さらに塩尻を過ぎると、車内は閑散としてくる。列車はそのまま、淡々と進む。車内がすいてきたところで、長野で仕入れた駅弁を食べることにする。長野は新幹線の始発駅であるにもかかわらず、最近、駅弁業者が撤退してしまい、どうなってることやらと思っていたのだが、NREではない別の業者が参入し、ちゃんとご当地駅弁が販売されていた。今回は今年の5月から発売になった信州サーモン弁当を買ってみた。長野と鮭が結び着かなかったのだが、駅弁の中の解説を読むと、虹鱒とブラウントロウトを交配させた、1代限りの養殖魚だそうである。この信州サーモンをマリネにして御飯の上にこれもまた信州サーモンのフレークとともにのっている。マリネに使っているお酢は信州のリンゴを使用したリンゴ酢を使用している。おかずもマイタケの天ぷらやリンゴの酢漬けなど信州の味が満載されている。新駅弁の中で
も注目の駅弁である。
3時間以上かかって甲府に到着。実は1時間程予定を早めて、1本前の電車に乗ったのだが、甲府での接続が悪く、ここで30分ほど、足踏みとなる。甲府からは高尾行きに乗りかえる。山梨市に向かって、少しづつ高度を上げていき、車窓右側には甲府盆地の夜景が広がる。姨捨ほどではないものの、こちらもなかなかきれいである。
高尾で最後の行程である、東京行に乗りかえる、日中ならば、快速なのだが、この時間帯になると各駅停車。E231系で、ここからは普段着の電車という感じになってしまう。ということで何はともあれ、新倉敷から0系に乗って、長野でリバイバル信州号に乗るという、足かけ3日の凄まじい鉄も無事終わることができた。
長野→甲府→高尾→市ヶ谷 | |
長野駅 信州サーモン弁当 | 鮭のフレークとマリネがのっています。 |
長野→甲府 115系 長野駅 | 115系 甲府駅に到着しました。 |
甲府駅 | E257系 甲府駅 |
甲府→高尾 115系 | 高尾→市ヶ谷 E233系 各駅停車 |
0系新幹線としなの鉄道169系リバイバル信州号巡り 前編 | |
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