多摩都市モノレール 開業初日レポート!


2000年1月10日 多摩都市モノレール 南北線 立川北−多摩センター間が開通いたしました。
早速、開通初日に行って参りましたので簡単ながらレポート致します。


多摩センター駅全景 右側の人の列はモノレールの待行列 この待行列はこの後ろも延々と続き、
小田急/京王多摩センター駅構内まで続いていた。

雨上がりの日曜日、バスと、小田急多摩線を乗継いで、多摩センターへ。久しぶりに降り立った、多摩センターで、私を出迎えたのは、つくばで行われた科学万博以来の行列。(笑)。たかだかモノレールに乗るのになんで、こんなに並ばなければならないの???周りの人の噂では3時間待ちとのこと。まじ???って思ったが、今日は、乗るためにわざわざ、ここまで来たのだから、覚悟を決めて並ぶことに。しかし、モノレール乗り場はどこだろう?ちょっと回りを見渡してもそれらしきものはないし...。実は、モノレールの「多摩センター」駅と、小田急/京王多摩センター駅は200〜300Mくらい離れていた。ペディストリアンデッキが続いるが、屋根はなく、雨の日の乗り換えには傘が必要になる。もう少し近ければ便利なんだけど...。
しかし、待ち行列は以外と、早く進み、約30分後には無事、乗ることができた。


多摩センター駅前の開業記念フェスティバル 多摩センターに進入するモノレール
多摩市長の祝辞

待っている間、ちょうど、多摩センター駅前では多摩市長の祝辞が行われていた。しかし、このあとはなぜか、カラオケ大会に...。「命くれない」が多摩ニュータウンに響き渡ることに...。

やっと、駅にたどりつき、階段をのぼると、入場制限の効果で、思ったほど混雑はしていない。思ったほどというだけで、混んでるには混んでいたが...。コンコースでは記念カードと記念乗車券のセットを売っていて、1850円でやや高めのため、人手の割には、買ってる人は多くなかったように見える。でも、私は買ってしまいました。(笑)。さて、券売機で切符を買おうと、運賃表をみると、上北台まで400円。ということは往復で800円。1日乗車券が850円なので、どこかで途中下車するなら、1日乗車券の方が断然お得ということで、1日乗車券を買い求める。それに、1日乗車券は記念に手元に残るし...。


終点「上北台」 立川北−上北台は98年11月27日に開業している。

一日乗車券を自動改札機に通して、ホームに上あげると、やはりそこは人の海。これだけの人を見てしまうと、終点だが、座っていこうなんて気はおこらなくなるどころか、乗れるかどうかが心配になる。ホームには新横浜の新幹線ホームにあるようなホームドアが設置してあり、モノレールが到着すると、開閉する仕組みになっている。さて、折り返しのモノレールが到着すると、ホームはさらに騒がしくなり、降りる人、乗る人が入り乱れ、私もどうにかこうにか、モノレールに乗り込む。まさに、通勤ラッシュのような車内で、多摩センターを出発。小田急と京王の線路を跨ぐと、左手には大型団地、右手には雑木林と景色が変わり、松が谷に到着。右に左にとカーブしながら丘陵地帯を抜けると、多くの大学が集まる学園地区にでる。ここの大学は近年になって都心からこの地区に移ってきているが、今までの最寄り駅は多摩動物公園か、多摩センターでバス利用だったため、今後は学生の利用が大いに期待できる。しかし、「大塚・帝京大学」「中央大学・明星大学」というような長い駅名はなんとかならなかったのだろうか?もちろん、各大学とも駅名に盛り込まれたいというようなことはあるだろ うが、これでは、駅名が言いにくくて仕方がない。ここで、モノレールには珍しい、トンネルを抜ける。さすがに多摩丘陵である。多摩動物公園からは、京王動物園線に平行して進み、京王にはない、「程久保」駅に到着。まなくすると京王線との接続駅である、高幡不動に到着。しかし、ホームにモノレールが入線するとともに、車内が一斉にどよめいた。ホームにはモノレールを待つ、おびただしい人の数。これ以上乗ってくるというのか?はたして、車内は悲劇的な状況で高幡不動を後にする。「満願寺」、「甲州街道」を過ぎると、多摩川にさしかかる。普段は下流の二子橋や丸子橋、ガス橋しか渡らないので、細くなった多摩川が新鮮に目に映る。多摩川を越え日野市から立川市に入り、「柴崎体育館」をでると、「立川南」。この立川南の駅前の広場でも開業記念の催しが行なわれていた。立川南とJRの立川駅はぺディストリアンデッキで結ばれているが、多摩センター同様、屋根はない。ビルの間を縫うようにして、JRを越えると、「立川北」に到着する。このように、立川では、駅の北口と南口にそれぞれ駅ができるという全国的にも初のケースになった。肝心のJRの駅からは両方とも同じ くらいの距離で、そんなに遠くはないのだが、乗り換え客にはちょっと面倒かもしれない。この立川北までが今回の開業区間であり、ここで、降りる客も多く、少し車内は落ち着くが、休日のためか、逆に立川北から乗る客も結構いる。


上北台に停車中のモノレール。
次発のこのホームもすでに人であふれている。
ホームにモノレール入線。

今日は、開業区間のみならず、既存区間も混雑していました、上北台駅でも折り返す乗客でごったがえしていました。


立川南駅  立川南に停車中のモノレール

混雑は夕方になっても続き、特に、立川北〜多摩センター間は通勤ラッシュのような感じでした。


立川南から立川北へと向かうモノレール

今日は祝日だったこともあり、多くの方が、多摩都市モノレールに乗りに来たようでした。これは、沿線住民の多くが、この多摩都市モノレールに関心を持っているとともに、期待していることの表れだと思います。
しかし、今日のところは実際の利用者がどれだけいるのかが、わからないので、機会があれば、数ヶ月後に再び訪れてレポートしてみたいです。

最後に、この今までなかった多摩地区を南北結ぶルートの完成により、多摩都市モノレールと、沿線地区の更なる発展を期待したいと思います。


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