湘南新宿ラインに乗って


平成13年12月1日に登場した湘南新宿ライン。新線の開業ではないが、既存の設備を利用して、首都圏をほぼ南北にそして、宇都宮線から東海道線へ、高崎線から横須賀線へとX型に今までにないルートを走る抜ける。今回のダイヤ改正の中でも注目度NO1である湘南新宿ラインをレポートしてみた。

新宿駅
新宿駅に貼られたポスター
最初に「新宿〜横浜間」ではなく、「渋谷〜横浜間 最速24分」と書いてあるのは
東急東横線を意識しているのであろうか。
湘南新宿ライン 所要時間案内 X型の路線図
湘南新宿ラインは3番線、4番線から発車する。 番線案内の賑やかなこと...
3番、4番には恵比寿からの埼京線、湘南新宿ライン(高崎線、宇都宮線、
東海道線、横須賀線) そして成田エクスプレスが発着する。
新宿の高層ビルをバックに高崎線直通列車が停車する この電車は籠原行。バックは新宿西口の高層ビル
こちらは国府津行 東海道線直通の方向幕が目新しい。 側面方向幕「新宿経由」が明記されている。

とにかく、新宿から211系使用の快速国府津行きに乗ってみた。この列車は宇都宮線からきた列車である。列車は10両編成でグリーン車は連結していない。そのため車掌がその旨を何度もアナウンスする。それだけ、東海道線のグリーン車は定着している証拠なのであろう。車内は、座席に若干の余裕を持って出発。新宿を出ると、そのまま山手貨物線を通り、渋谷に停車。渋谷はこのためにホーム延長工事がなされたが、恵比寿方向に伸びたため、山手線及び、他社線への乗換えの不便は相変わらず解消されない。恵比寿をすぎ、大崎を通過。2002年12月にりんかい線が開業して埼京線と相互乗り入れを開始すると、湘南新宿ラインも大崎に停車をするようになる。車窓からは現在、新設工事中であるホームを眺めることができる。そして、大井工場の脇の横須賀線への短絡線をすり抜ける。この短絡線からは、かつて鶴見線で活躍して、現在は大井工場に留置されている旧型国電クモハ40を間近で見ることができる。乗車のおりは是非、お見逃しなきよう。横須賀線に入り、快速なので、西大井、新川崎は通過。次は横浜に停車する。なるほど、新宿から乗換えなしで横浜に行けるのは確かに便 利だ。そして、東海道色の車両が、そのまま横須賀線を走るのだが、保土ヶ谷、東戸塚と通過して戸塚に停車したのち、大船から東海道線に入り、以後は終点国府津まで各駅に停車する。確かに、線路の上では大船から東海道線に入り、各駅に停車するのだが、乗ってる方としては、大船までは横須賀線だろうが、東海道線だろうが関係はない。また大船から各駅に停車と案内するなら、戸塚から各駅に停車と案内する方が的をえているように思える。とりあえず、今回はここ大船で降りてみた。で、ちょっと考えたのだが、横浜−大船間はどうせ戸塚しか止まらないんだから、横須賀線経由ではなく根岸線経由の方が、もっと面白そうである。みなとみらいの最寄駅である桜木町、横浜の中心地である、関内なんかに直通の方がメリットがあるように思えるが、もっとも、横浜の手前で、根岸線に入る渡り線が設けられればの話だが。


ちょっと休憩!特に意味はないんだけど、この日に撮った写真 せっかくだから載せちゃいます! 
251系 スーパービュー踊り子2号 横浜駅 253系 成田エクスプレス 大船駅
185系踊り子 すれ違い 大船駅
なんかこういうシーンってかっこいい!!!
185系 踊り子号 大船駅

大船駅など
大船始発の宇都宮行。「宇都宮線直通」の表記。
側面には新宿経由と緑地に白抜きで宇都宮の表示 宇都宮線久喜駅に掲げられた横断幕。

そして今度は、大船始発の宇都宮線直通に乗車してみるが、まず、大船駅で戸惑った。湘南新宿ライナーは、横須賀線からくる列車と東海道線からくる列車でホームが違うのである。この列車は大船始発だが、横須賀線ホームから出発する。これはなんとも分かりにくい。湘南新宿ライナーは番線は違ってもせめて同一ホームから発着して欲しいものである。しかしこの問題はそもそも、首都圏の複々線区間が、方向別ではなく、路線別、緩急別になっているのが原因である。いますぐに、これを直すのは大変なのかもしれないが、方向別は乗客にとっては乗換が同一ホームで出来る等、メリットは計り知れない。JR側にしても、退避などがフレキシブルに対応できるようになるため、効果を大きい。是非、今後、方向別になるように、検討していって欲しいものである。さて、車内の方はかなりの空席を残して出発。横須賀線ホームに東海道色、宇都宮行の表示の列車に、乗客は一瞬、戸惑った表情をする。湘南新宿ラインが多くの人に受けいれられるには少し時間がかかりそうだ。列車は横須賀線を各駅に停車してゆき、来た道を戻ってゆく、西大井を出ると山手貨物線に入り、恵比寿、渋谷、新宿、池袋 と副都心にそれぞれ停車する。池袋からは、埼京線(旧赤羽線)と別れて、山手貨物線をそのまま走り、田端の手前で、東北線へと入っていくが、線路はそのまま貨物線経由のため赤羽を停車したあとは、浦和、さいたま新都心を通過して大宮に到着する。大宮から、本当に宇都宮線に入って、ここから宇都宮までは各駅に停車していく。と言った感じで今回は、久喜で降りる(謎)。気が付けば、大船から直通なのである。ちょっとすごいって思ってしまったが、よくよく考えれば、大船から大宮までなら、京浜東北線が直通してるではないか...(笑)。と相変わらずのひねくれ根性で今回の乗車ルポを終了した。


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