尾瀬夜行23:55の旅
近年、夜行列車自体、少なくなってきていますが、それでもJRにはそれなりに残っていて、鉄なら結構乗る機会もあると思います。しかし、私鉄の夜行列車は、東武鉄道の夏季の尾瀬夜行と冬季のスノーパルだけ。今回は、そんな私鉄唯一の尾瀬夜行23:55に乗ってきました。
浅草にて | |
浅草駅の発車案内。 種別はブランク。行先は尾瀬夜行になっています。 本当なら、種別は「急行尾瀬夜行」。行先は「会津高原」と するのが本当だと思うのですが... |
急行尾瀬夜行 5番線から発車です。 車種は6両編成の300系 元1800系りょうもうの車両の改造車です。 |
ヘッドマークは緑地に文字だけのシンプルなものです。 せっかくだから、絵付きにして欲しいところです。 |
側面 行先方向幕 |
ホームの発車案内 | 英語バージョンはNight Trainです。 |
尾瀬には初めて行きましたが、ものすごく遠くて不便なところです。会津高原までだって、夜通し列車に揺られて、その会津高原の駅からもバスで約2時間揺られて、やっと尾瀬の入口の沼山峠に到着。そこから、徒歩でその沼山峠を1時間かけて越えるとやっと尾瀬にたどり着きます。その1時間の峠越えは、はっきり行ってかなりハードです。ハイキング気分で行ったら大違いでした。(笑)。ま、それだけ遠くて、不便で、辛い思いをして来たからこそ、尾瀬のすばらしさがあるわけなのですが。ちなみに、尾瀬はマイカー規制されていますので、公共交通機関を利用して来る他ありません。ということで、尾瀬の美しい景色と高山植物をご覧下さい。
尾瀬 | |
やっと尾瀬に着きました。朝6時半くらいです。 まだ朝靄がかかっていてとても幻想的です。 |
ちょうどニッコウキスゲが咲いている時期でした。 本来ならあたり一面に咲き誇っているようなのですが、 今年は花付きが悪いらしく、ちらほらといった感じでした。 |
尾瀬沼です。 | コバキボウシがとてもきれいに咲いてました。 |
尾瀬沼と尾瀬のシンボルの燧ケ岳。 | 沼山峠から眺めた尾瀬沼。 |
尾瀬の散策も終え、再び沼山峠から元来た道を戻ってきました。帰りは12時30分の定期バスのはずだったのですが、お客が多いということで、同時刻に臨時の直通バスが出ました。この運ちゃんがかなりすっとばして運転するので、会津高原の駅には定期バスより30分以上早く着きました。お蔭様で、予定より1本早い、急行南会津に乗れました。南会津には初めて乗るのでラッキーでした。しかし、この南会津、急行なので、当然急行料金を取られるのですが、40分くらいしか乗らないのに野岩の分と東武の分と両方取られるので鬼怒川温泉まで660円もします。
沼山峠から会津高原 | |
沼山峠休憩所。バスはここまでです。ここからは徒歩で行くしか ありません。 |
会津高原駅 三角屋根がいかにも高原の駅という感じです。 |
先ほどの三角屋根の駅舎は実は売店で、本当の駅の入口は 連絡通路を通ってここになります。 |
ホーム側から駅舎を見ています。 |
会津高原駅名標 ここが野岩鉄道と会津鉄道の境になります。 | 急行南会津 行きの尾瀬夜行と同じ車両に見えますが、 厳密にはこちらは4両編成の350系になります。 |
南会津のヘッドマーク。水芭蕉のデザインです。 | 鬼怒川温泉に到着です。 |
今日のところは鬼怒川温泉に宿泊です。駅前の超大型温泉旅館に泊まったのですが、インターネットの格安プランでしたが、部屋からは鬼怒川が見える部屋に通されました。
鬼怒川ライン下り | |
ホテルの部屋からの眺め。盾岩橋の下にはライン下りの船が 見えています。 |
ということで、早速、そのライン下りに乗ってみました。 結構急流でスリルというほどではないですが、 しぶきでかなり濡れますので覚悟の上、乗ってみて下さい。 |
象岩 | ゴリラ岩 |
鬼怒川のライン下りとセットで鬼怒川ロープウェイが格安に乗れるということで、乗ってきました。ライン下りは一般が2400円。ホテルで事前申し込みをすると2200円。ロープウェイとセットだと2760円。ちなみにロープウェイは往復で950円ですから、セットだと大変お得です。まあ、ロープウェイも鉄ですからね。ロープウェイ自体は昭和34年製でちょっと古めかしくていい感じです。頂上には展望台、温泉神社と行っても、えって思うほどちっちゃいです。そして、猿と鹿(馬と鹿ではありません。)がいるおさるのやまという名のミニ動物園があります。どちらにしてもそんなに長く入れるところではないので、30分から長くても1時間もいれば十分なところですが、この日はさすがに夏休みの日曜日ということで結構、お客さんが多くて、通常は18分間隔で運転されるロープウェイですが、臨時便が出るほど盛況でした。
鬼怒川ロープウェイ | |
鬼怒川ロープウェイ乗り場。温泉山麓駅になります。 | よこから見た温泉山麓駅 |
駅名標です。 | これからこのゴンドラに乗って出発です。 |
銘板です。見にくいですが、東京索道 昭和34年9月となっています。 かなり年季の入った車両です。 |
丸山山頂に到着です。 |
山頂展望台からの眺め。鬼怒川温泉郷を一望できます。 | 丸山山頂駅。頂上には展望台。温泉神社。おさるの山があります。 |
山頂をあとに下ります。 | 上りとすれ違い |
帰りはやっぱりスペーシアで帰ってきました。スペーシアがデビューして早13年。当時は私鉄最高グレードの特急列車で、今でも、快適なのですが、内装はやはり少しくたびれてきた感じがします。そろそろ、リニューアルの時期がきてるかもしれません。しかし、東武特急は、スペーシアという愛称はついていますが、列車名は頑なに伝統ある「きぬ」「けごん」を使っているのがいいですね。変なカタカナにしないで、いつまでも、この列車名使っていて欲しいですね。
スペーシア | |
鬼怒川温泉駅名標 | 100系スペーシア入線です。 |
側面のSPACIAのロゴ | 側面方向幕 |
1号車のデッキ エンブレムシールとブルーリボン賞のプレート | 1991年のブルーリボン賞に輝いています。 |
鬼怒川温泉に停車中のきぬ128号 |
浅草に戻ってきました。せっかくなので、夕暮れ時の浅草寺に旅の無事を報告して今回の旅行を終えました。
浅草寺 | |
ライトアップされた五重塔と本殿。 |
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