東北 消えゆくものを追いかけて 前編


9月はなんと3連休が2回。せっかくの3連休があるんだから、どっかに鉄にいきたいよね。なんて思ってたとき、十和田観光鉄道の元東急の旧型車がいよいよ今秋で引退とのニュースが飛び込んできた。東急の3000系、乗るなら今が最後。そして、今年の12月1日、東北新幹線八戸延伸開業で、特急はつかりと寝台特急はくつるの消滅もJR東日本から発表された。もう、これは、東北に行くしかないよね。ちょうど3連休きっぷも出ることだし。とにかく、東北へ向けて出発進行!

E2系、E3系、E4系揃い踏み。
21番、22番線 3連休初日朝6時の東京駅

本当は前の晩のはくつるで出発したかったのだが、指定がとれず、朝一のやまびこで出発することにした。東京駅6時発やまびこ271号に、深川飯をたなえて乗り込んだ。しかし、さすがに3連休の初日。6時00分、6時02分、6時05分と分刻みで次ぎ次ぎとやまびこが盛岡に向けて出発するようで、このため普段は上越・長野新幹線用のホームからもやまびこが出発する。その中で1番に出発するやまびこ271号は超速達タイプ、上野にも止まらず、東京を出ると、大宮、仙台、そして、なんと2時間22分で終点の盛岡に到着する。車内の方も朝一だというのに、満席状態。とにかく、早々に朝食の深川飯を食べてしまおう。東京駅にはあまり気に入った駅弁がないのだが、この弁当だけはなかなかいける。本当は、O−Bentoにしようかとも思ったのだが、なんかいまいちおいしそうじゃないんだよね...。列車は定刻通り東京を出発。車掌からの案内放送がはいる。お決まりの停車駅の案内があったあと、自動改札機をご利用された方の切符の拝見を省略する旨の案内も入る。おお、とうとうここまできたか。新幹線自動改札機に指定券を入れるとその座席情報が車掌が持っている携帯 の端末に転送されるという仕組みらしい。しかし、自分はそうとは知らずに、3連休きっぷのみ自動改札機に通して、指定券は通さなかった。最初からそう知っていれば、2枚一辺に通したのに。早く言ってよ。でも、結局、検札は来なかったのだが...。大宮を過ぎると、やまびこはいよいよ本領を発揮、時速275km/hに向けて加速する。車窓の風景が飛ぶように後ろに流れていく様子は、飛行機が離陸する直前のような感じである。翼をつけたら本当に飛んでいきそうな速度である。そして、仙台には約1時間半で到着。本当に早い。仙台を出たと思ったら、今度は1時間もしないうちに終点盛岡である。

深川めし
新幹線が揺れてちょっとボケボケの写真に
なってしまいました。(汗;)
中身はこんな感じ。あさりの炊き込み御飯の上に、あなごの蒲焼と
はぜの甘露煮がのっています。

盛岡に到着すると、皆、はつかり1号に乗り換えるためか、一斉に走り出す。元々、やまびこ271号が臨時で接続時間が少ないというのもあるのだが、そのためはつかり1号は、このやまびこ271号の運転日は発車時間が通常より5分あとになる。皆、駆け足で新幹線の改札を抜けるが、この自動改札口がまたなんと3台も、券詰まりになってしまっている。なんだよ!ということで、有人改札を通り抜ける。自分ははつかり1号の指定席を押さえてあるので、比較的ゆっくりとホームに向かい、ホームに下りたら、下りたで、ゆっくり485系3000番代のはつかりの写真なんかものんびり撮影して、自分の座席に向かった。しかし、この列車8両編成だが、すさまじい混み方だ。2両の自由席は通勤電車並。あふれた客は指定席車両の通路まで埋め尽くすようなすさまじさである。3連休初日だもんな。しかし、こんなに混むなら、すぐそのあとに続行で臨時でも出せばいいのに。どうせ、青森のノーマルな485とか、583とか余ってるんでしょう。ってその方がファンも喜ぶだろうしさ。(笑)。おかげで、座っていても、なんか落ち着かない。ま、仕方ないか。ほとんどの客が青森・函館まで の行くようで、途中駅に止まっても、ほとんど下りる客がいない。まもなく、新幹線がやってくる八戸では、さすがに、若干の降りる客もいたが、逆に乗ってくる客もいるので、あまり変わらなくてつらかった。(笑)。

485系3000番代 はつかり1号 盛岡駅 野辺地駅

さて、このはつかりを野辺地で降りて、快速しもきたで大湊へ向かう。キハ48かなにかかなって思っていたら、キハ100系。どこでも、新系列気動車が進出してきたなあ。でも、この車輌、広告車でちょっと目新しい。この列車も、3連休の初日ということで、結構混雑している。それでも、車端部のロングシートの部分になんとか座ることができた。この快速列車は、途中、陸奥横浜に停車するだけで、あとは下北までノンストップ。陸奥湾を眺めながら北に向けてひた走る。下北では恐山へ行く観光客を半分ほどおろす。かつてはここから下北交通が連絡してさらに北まで続いていたが、今やバスのみである。多少軽くなった列車は5分程で終点の大湊に到着した。

キハ100 快速しもきた 野辺地駅 青森テレビの広告車です。

さて、大湊についたら、ちょっとやることが...まず、16日に行く予定である、函館までの切符を買う。函館までの切符なら、なにも、わざわざ、こんなとこで買わなくても前もって東京で買っておけばいいのだが、青森ー函館が2日間乗り放題でしかも、青函トンネルの見学もできるドラえもん海底きっぷなるフリーきっぷが5500円で盛岡支社管内限定で発売しているのである。ところが、駅員さん、全然分かっていない。まず、ドラえもん海底きっぷが出てくるまでに10分。そして、さらに、竜飛海底駅のゾーン539の切符がでてくるまでさらに10分。俺、なんか特殊なこと頼んでるのかな???しかも、後ろで待っていたじーさんが、やたらイラついて、ため息とかついてるし、俺、悪くないよ...。しかし3連休なので、竜飛海底駅のゾーン539は満席じゃないかとちょっと不安があったが、なんとか、切符を手に入って安心。次のきらきらみちのくまでは50分あまり。大湊の駅前をブラブラ。といっても、ブラブラするほどの街でもない。とりあえず、駅前にリンゴ屋さんがあったので、そこから、実家へ一箱送る。天気は晴れてるとも曇ってるとも雨とも言えない複雑な天気。<何言 ってるか分からないって?とにかく写真を見てちょうだい。

大湊駅 ここで線路が途切れる。

そのあとは適当に時間を潰し、ようやく、きらきらみちのくの改札が始まる。心外だったのが、自分はきらきらみちのくの指定券を2週間程前に海浜幕張の駅で買ったのだが、通路側だったので、「窓側にして下さい」と頼んだら、「これが、最後の1枚」と言われていたのに、当日、大湊ではまだかなり余裕があるとのこと。いったいどういうこと???東京地区では発売しないで、押さえてある席があるってことなのかな?腑に落ちないまま、とりあえず、ホームへ。自分は1号車のB席で、窓側には別の誰かがくるはずなのだが、これも来ない。どうなってるの???ま、おかげで、のんびり2席仕切ってこれたからいいんだけど。

きらきらみちのく 正面から撮影

しかし、ちょっとお腹すいたな。幸い車販があるので、弁当を購入。列車内で買う駅弁は選択肢が少なく、あまり期待していなかったが、販売員に「ほたての釜飯が人気です。」と進められるままそれにして、蓋をあけてみたら、大当たり。大粒のほたてが10粒も、炊き込み御飯の上に敷き詰めてあった。うわーすっごい豪華じゃん。思わず感動。っていってるうちに、陸奥横浜に到着。5分間の停車中に、ホームで、地元特産品の販売を行うという車内放送が入る。とにかく、ちょっとホームに下りる。特産品というから、何かと思ったら、菜の花のドーナツとほたてのコロッケをそれぞれ4つ入りで300円での販売だった。なーんだって思ったが、せっかくだし、値段も安いので、ほたてのコロッケを購入した。かくして、この日の昼食はほたての釜飯とほたてのコロッケという豪華ほたてづくし。しかも、かなりの量でいささか栄養過多。さて、せっかくジョイフルトレインに乗っているのだからちょっと車内探検。自分の乗っている1号車は片側は2席のリクライニングシートが並び、片側は1席ずつのシートが並ぶ、1席づつの方は窓側に座席が固定できるようにもなっている。先頭部分には、誰 でも利用できる簡易展望シートがある。3号車は1号車と同じ構造で、中間の2号車はボックスシートになっているが、座席の部分が畳になっていてお座敷っぽくなっている。さらに、きらきらみちのくの走る沿線スポットのビデオ上映がなされている。列車の方は、野辺地に到着。ここで、方向が変わり、東北本線に入り、青森へ行く。この列車、さらに、この先、方向転換をして津軽線の蟹田まで行くが、自分は青森で下車。

帆立釜めしとホタテコロッケ 中はこんな感じ。おいしそうでしょう。
陸奥横浜に到着したきらきらみちのく 青森に到着しました。

ここで、またまたお土産を買って宅配便で送る。そして、みどりの窓口で青森を走る列車10枚組のオレンジカードセットを買おうと思ったが、混んでいて断念。ま、あと何回か青森にくる予定になっているからそのときでいいか。

はつかりで再び、盛岡へ 新幹線の八戸駅 はつかりの車窓から

このあとは、そのままはつかりで盛岡、そしてやまびこで東京へと戻る。途中、盛岡では夕食の駅弁を調達。うに、いくら、うなぎ、かに、あさりが御飯の上にのった太平洋という弁当に舌鼓。本当に東北の駅弁はおいしい。

盛岡の駅弁その名もずばり太平洋 中身はかに・うなぎ・うに・いくら・あさりとものすごく豪華です。

しかし、このまま東京に戻るっていうのもあまりにも能がない。とりあえず、大宮で降りてみっか。なにげなくおりた大宮、新特急あかぎに乗るべく、高崎線ホームへ向かう。そして、懐かしいものを発見。なんと「新幹線リレー号」の案内。若い人のために念のため解説だが、昭和57年に東北・上越新幹線が開通したとき、とりあえず、始発が大宮の暫定開業だったので、上野−大宮間は185系200番代を使ったリレー号で連絡をしていたのである。しかし、こんなものがまだ残っているとは...。そして、次に乗るあかぎはそのリレー号に使っていた車輌である。車内は転換クロスシートからリクライニングシートに変わり、塗装も、緑の帯から、赤と黄色のブロックパターンに一新されだいぶ装いも変わっている。そのあかぎで、桶川まで行く。って10分足らずなんだが...。桶川では気せずして、東京地区では売っていないIOカードをGET。超ラッキー。そして折り返しは、リゾート水上。リゾートなんて頭につくとこをみると、251系とか255系とか使っているのかと思い気や、やってきた列車はさっきと同じ185系。しかもヘッドマークも「水上」でリゾートの文字は見当たらない 。なーんだ。ちょっとがっかり。っていうかどこがリゾートなわけ???ともかく、このリゾート水上で上野の地平ホームに到着。なにはともあれとりあえず、ちょうどよい時間潰しにはなった。さて、それでも、ちょっと時間があるので、上野駅をぶらつく。普段何気なく利用している上野だが、こうして、ゆっくり見て回るといろんなものがある。まずは、有名な啄木の歌碑「ふるさとの訛懐かし停車場に 人ごみの中にそを聞きに行く」 あまりにも有名な歌だが、こんなとこに、歌碑がある。啄木時代はおそらく、このホームに出入りする車輌はSLと旧型客車の組み合わせだろうが、今は115系や最新型のE231系であるが東北方面へ向けての列車が発着するのは今も同じだ。もっとも、今はこの駅で東北訛りが聞けるとも思えないが...そして、もう一つ目についたのは無くなった18番ホームの跡地にできたカシオペアのモックアップ。スイートの室内も再現されている。

新幹線リレー号の標識が残ってます。(大宮駅) 新特急あかぎ 大宮駅
今度の改正から新特急の新はとれるそうです。
リゾート水上 (桶川駅) どこがリゾート??? 啄木の歌碑
カシオペアのモックアップ 中には憧れのスイートが再現されています。
スーパーひたちが入線してきました。 こちらは懐かしの415系ローズピンク。
偶然に入線してきたので、思わずシャッターを切りました。

さて、うろうろしているうちに、そろそろあけぼのの入線時間。尾久から推進運転で上野に入線してくる。あけぼのは東京から対秋田を主眼においた青森行の寝台特急である。経路は、元々は奥羽本線経由だったが、山形新幹線開業の絡みで陸羽東線経由を経て、現在は上越・羽越線経由になっている。ブルトレ衰退と言われて久しいが、それでも、やはり、それなり人気はあり、ヘッドマーク付機関車の前で、旅行者が思い思いに、シャッターを切る。それに、ブルートレインは旅情をかきたてるにはもってこいのアイテムだ。しかし、1970年代にデビューした車体には相当疲れがでており、特に、電源車であるカニの外板はベコベコ。見ているだけでも痛々しい。塗装を上塗りで補修するのではなく、はやり一度、剥がして、再度塗りなおして欲しいものである。痩せても枯れても「特急」なのだから。そして、今回、乗る車輌は今年の頭から登場した、JR東日本が出した、ブルートレイン活性化の秘策。ゴロンとシートである。普通の開放式B寝台を利用できるが、シーツ、枕、毛布、スリッパ、浴衣等の寝台グッズは一切なし。その代わり、寝台料金なしの指定席特急券だけで、乗車できる。ブル ートレイン離れの原因に寝台料金の割高感があるのも1つの理由であり、開放式のB寝台でも、特急券+寝台料金6300円が加わる。この寝台料金がなくなるのだから、かなり安く上がる。おまけに、3連休きっぷ等でも、指定さえ取れれば、乗れてしまうのである。これは利用者にとっても嬉しいが、JRにとっても、空車で走らせるならば、少しでも、料金を取って、走らせた方がいいに決まってる。また、なによりも、ほとんど投資を行わなくていい。JR西日本や九州の「あかつき」や「なは」にも同じような寝台料金不要のレガートシートがあるが、これは改造車とはいえ、専用の車輌があり、それなりに、コストがかかった投資になるが、このゴロンとシートはB寝台をそのまま利用するわけで、ほとんど、経費がかかっていない。まあ、せいぜい、ゴロンとシートのステッカーを作成したくらいだろうか...。最初は、試行的な意味合いで期間限定であったが、利用者にも好評のようで、GWやお盆期間中を除いて、しばらくはゴロンとシートを設定するようである。ということで、このゴロンとシートに早速、乗ってみた。3連休ということで、満席かと思ったが、下段は埋まっているが、上段 にはまだ、若干の余裕がある。また、普通のB寝台も、下段はほとんど埋まっているようだ。さて、さっそく、席を確かめて、ベッドに腰掛けたが、本当にB寝台そのまんま。カーテンもついている。大宮までに検札を終え、さっそく、ゴロンと寝そべってみたが、本当にB寝台とたいして変わらないくらい快適である。ただ、羽織るものがないとちょっと寒いかも。幸い、そんなこともあろうかとジャンパーを持ってきたので、それを着込んで眠りにつく。いつものことながら、いつのまにか寝入ってしまって、気が付くと、外が明るくなっており、ちょうど酒田あたりだった。まだ、寝れるなって思って、もう一寝入り。

寝台特急というサインになぜか胸が躍る あけぼの 上野駅 今日の牽引機はEF81 137号機
あけぼの ヘッドマーク あけぼの テールマーク
特急あけぼの 青森行 方向幕
カニ24。側板はぼろぼろ。ちょっと痛々しい。 しかし、窓からのぞく、機械には力強さを感じる。
これで、今夜一晩の電源をまかなってもらうのだ。
ゴロンとシート ステッカー ドア部分にはステッカーとサインがあります。
客室入口にもステッカー。

秋田到着の間際にちゃんと起きて、洗面をすます。しかし、やっぱり揺れる車内での洗面はちょっと大変。足を踏ん張っていないと倒れそうになる。秋田では5分停車するというので、デジカメを持ってホームへ走る。おかげで、いい写真が撮れました。(笑)。秋田からは、車販が乗り込んでくる。食堂車のない列車にとっては貴重な食料源である。売り切れても困るので、早速、買い求めたのが、秋田おばこ弁当。秋田比内鶏を使ったとりそぼろの弁当だった。こうして、何がでてくるのか分からないのも車内販売で買う弁当の楽しみでもある。とりあえず、腹ごしらえもすんで、このまま鷹ノ巣まで乗車する。鷹ノ巣から急行よねしろに乗るためである。

一晩明けて、秋田に到着したあけぼの あけぼのテールマーク 車内の連結部分で撮影
秋田から乗り込んだ車販で買ったおばこ弁当 中身は鶏そぼろのお弁当です。

ところが駅に到着して降りようとしてびっくり、なんと大学の後輩がいるではないか。鉄に行くってことは旅立つ前の晩にチャットなんぞして分かっていたが、まさか、鷹ノ巣で遭遇するとは思わなかった。聞けば、彼は大宮から乗っていたそうで、これから、秋田内陸縦貫経由で北上線のSLの撮影に行くという。さて、急行よねしろは花輪線から直通してくる、キハ58を使った今では数少ない急行列車だ。今後の去就も注目されていたが、後から、今度のダイヤ改正で快速に格下げになると発表された。やはりそういうことになったか...。列車はアコモ改造を施した3両編成で、乗客もまばら。愛称名になった米代川を越えて、秋田へと戻ってゆく。せっかくの急行よねしろだが、この列車を東能代で降りる。

鷹ノ巣駅 花輪線の間合い運用で鷹ノ巣にも顔を出す、盛岡の国鉄色のキハ58
急行よねしろ 東能代駅
今度の改正で、とうとう快速に格下げに...
東能代駅

東能代からは午前中のメインである日本海3号に立席で乗る。日本海には今まで、乗ったことがなかったからちょっとわくわく。そして、1号、3号と号数のあるブルーとレインは今や北斗星とこの日本海だけになってしまった。3連休パスでも、ちゃんと無料で立席特急券を出してくれた。ホーム右側からEF81に牽引されてきた日本海の入線。今日の牽引機はトワイライト色である。本当はローズピンクが良かったんだけどな...。というのも、日本海の紺色のヘッドマークはダークグリーンのトワイライト色では、沈んでしまうんだよね。バックがローズピンクだからこそ、日本海のヘッドマークが美しく映えるものである。さて、立席で乗れる号車は4号車〜6号車と制限されており、人のいないベッドを探して歩きまわるが、これが、意外と、埋まってる。なんとか、4つのベッドとも丸々、誰もいないところを見つけて、腰掛けた。寝台の座席利用は初めてだが、誰もいなければ、先ほどのあけぼのと同様、快適そのものだが、深すぎる座席と、2段ベッドの部分がちょっと鬱陶しい。2時間あまり揺られて、青森に到着。

東能代に入線してきた日本海3号
牽引機はEF81 106号機トワイライトカラー
日本海のテールマーク 車内の連結部で撮影
B寝台の通路 日本海 青森行 方向幕
青森に到着した日本海3号 まず、すぐに機関車だけが、切り離される。
EF81が去って... DE10によって回送される

すでに、お気づきかと思うが、最初からあけぼのに乗っていれば青森につくものを、よねしろと日本海乗りたさで、よねしろで一旦、東能代まで戻って再び、日本海で、青森へ行くというお馬鹿な行程を取ったのである。(笑)さて、青森に着いて、乗ってきた日本海の写真を撮ったり、今なお、残る連絡船の表示を撮ったりって、これは、先月の鉄道ファンに載ってたので、自分も撮ってみようって思ってただけなんだが...(笑)

未だに残る、連絡船の表示。(鉄道ファンの受け売りです。(笑)) そして、連絡線もこのとおり、繋留されています。もちろん、記念館です。
701系 コカコーラ広告車 E751系 スーパーはつかり
この車両も今度の改正でスーパーはつかりから津軽へと転身をはかる。

青森からははつかりで、今回の鉄のメインである十和田観光鉄道の発着する三沢へ行く。青森ではすごくいい天気だったのに、浅虫温泉あたりで雲が多くなってきて、野辺地に着く頃にはにわか雨のような強い雨になった。このまま天候は回復することなく三沢に到着。けど、幸い、傘はなんとかささずに済む程度の雨にまで弱まった。

青森駅で買った海峡弁当 中には青函トンネルのあらましが書いてある。
弁当の中身も、シャケにいくらにほたての北海の海の幸が盛りだくさん。
三沢に到着したはつかり JR三沢駅

この十和田観光電鉄の車輌はなんと、元東急の3000系。最近では、5000系でさえ、置き換えがすすんで、ほとんど、廃車になったなかで、本当にまだ生きていたのか。と思うくらいの骨董品。それが、この10月でいよいよ、東急の7200系と7700系に置き換えられることになったのだ。さて、電車はすでに入線していたが、改札までまだ少し時間があるようなので、とりあえず、道路側から何枚か写真を撮る。改札の時間になりホームに入ると、ちょうど、7700系の試験列車が反対のホームに入ってきた。赤帯が撤去されており、久しぶりに昔の東急のオリジナルを見ているようである。3000系の方が東急でも少数派のノーシル・ノーヘッダーの3800系。車内に入ると、これまた、ワンマン用の整理券発行機と運賃箱を除いては座席も緑のモケットだし、東急時代の面影がよく残っている。吊り掛け音も本当に懐かしい。とりあえず、この電車に揺られて、車庫のある七百(しちひゃく)まで行く。

十鉄三沢駅 クハ3802 元東急3000系
ちょうど、三沢に7700系の試運転列車が入ってきました。
前面の赤帯のない、昔の東急のオリジナルの顔です。
ホームの有効長がちょっと足りず、先頭部分が飛び出して
しまいます。ホームの延長工事をするのでしょうか?
十和田市⇔三沢 のサボ 十鉄の社紋

ここに、お目当ての東急グリーンに塗られた3000系がいると思ったのだが...見事に外れ。車庫の人に聞いたら、十和田市にいるとのこと。次の列車まで40分あまりあったが、おかげで、試運転中の7700系をたくさん見ることが出来たので、それはそれでよかった。

ありがとう旧型電車のヘッドマーク付 七百駅 7700系 こちらは赤帯がついたままです。
七百駅 七百検車区 7700系と車庫の中には7200系も見えます。
これが車庫の中のダイヤモンドカットの7200系です。 ここにも7700系が留置されています。
今時珍しくなった木造貨車トラ302
荷台にはパンタグラフが
積まれています。
もう1台トラ301。
試運転列車が七百に帰ってきました。 3802 七百
東急でも少数派だったノーシルノーヘッダーの3800形 新旧の並び。

さて、次にやってきた列車はさよなら旧型電車のヘッドマーク付の車輌。その電車に揺られながら、終点十和田市まで行く。

ありがとう旧型電車のヘッド―マーク付電車 十和田市 こちら側の字は黒になっています。
(反対側は赤字です。上の写真と比べてみて下さい。)

十和田市駅はショッピングセンターと併設されており、立派な駅ビルになっている。かつては、ここより、さらに、少し先に、十和田市駅があったのだが、ショッピングセンターが出来たのを機に移転した。そのかつての十和田市駅の付近が留置線になっており、お目当てのグリーン車や、十和田観光の名物車輌であるオリジナルの3400系、そして、凸型電気機関車が留置されていた。思う存分、写真撮影をしたあと、再び、三沢まで戻る。

東急グリーンに塗られた3603号 目蒲線・池上線を思い出します。
本当に懐かしいです。
東急時代にはなかった中間運転台
十鉄きっての人気者 クハ4406 そして、電動車のモハ3401 すでに、運用にはつきません。
ED40 ED301
車内の様子 整理券発行機と運賃箱を除けば 東急時代のまんまです。 グリーンのモケットもそのままです。
モハ3800 十和田市駅 三沢駅に帰ってきた3810
モハ3800 三沢駅 最後にもう1枚 三沢駅

三沢では、乗る予定にしていたスーパーはつかりまで2時間近く時間があったので、駅前の小牧温泉に入りに行く。久しぶりに入る温泉で、これまでの、鉄の疲れをとる。その間、デジカメの電池の充電なんかもしてしまう。(笑)。今回はそんなに時間がないので、一番手前の元湯だけだったが、200円と非常に安い入浴料と、広い湯船に大満足である。


東北 消え行くものを追いかけて 後編
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