箱根ロマンス紀行 2008
10月16日から1泊2日で箱根に行くことになった。箱根というと車で行くことが多かったが、たまには電車でということで、箱根フリーパスを買って出発。実家からだったので、ロマンスカーも町田から乗車。7時31分発のはこね1号に乗車する。箱根湯本からは箱根登山鉄道に乗り換える。箱根登山鉄道は粘着運転では日本最急勾配の80‰(1000mにつき80m上がる)を抱える。その勾配を上るため、途中、出山信号所、大平台、上大平台信号所で3回のスイッチバックを行う。
町田→箱根湯本→強羅 | |
町田7時31分発 はこね1号で箱根に向かいます。 | 7000系LSE はこね1号 箱根湯本に到着です。 |
箱根登山鉄道 2000形 サンモリッツ | 出山信号所でのスイッチバック 1000形旧塗装と行き違います。 |
出山信号所 | 出山鉄橋 |
大平台 駅名標 ここで2回目のスイッチバック | 上大平台信号所 ここで3回目のスイッチバックをします。 |
強羅からはケーブルカーに乗り換える。スイス製の車両でケーブルカーにしては珍しい2両編成。そして、強羅、公園下、公園上、中強羅、上強羅、早雲山と中間に4駅も存在する。日本のケーブルカーの中では最大の駅数を誇る。中間駅がこれだけあるということは、単なる観光だけでなく、地元の人にも利用されているということである。
強羅→早雲山 | |
強羅からはケーブルカーに乗り換えです。 ケ200 202 | ケーブルカーでは珍しい2両編成です。 |
すれ違い地点 ケ100と行き違います。 | 急勾配上ります。 |
運転台 | 早雲山 駅名標 |
早雲山に到着しました。 ケ200 201 | 早雲山駅 ロープウェイとの乗り換え駅です。 |
早雲山からはロープウェイに乗り換え。2年前に架け替えが行われて、複式フニテル(2つの腕で2本のロープを掴む)になり輸送力が増強され、風にも強くなった。早雲山を出ると急勾配で山を上る。後ろには大文字山も見える。山の頂上まで上ると、景色が一変する。剥き出しの荒涼とした谷底のいたるところから白煙があがっている。その昔はまさに地獄谷と呼ばれた大湧谷が眼下に広がる。ということで大湧谷で下車。お決まりの黒玉子なんかも買ってみる。
大湧谷からさらにロープウェイで桃源台へ。以前は早雲山から桃源台まで1本でいけたのだが、新型ロープウェイに架け替えたことで、必ず、大湧谷で乗り換えが必要になった。もっとも大湧谷は一大観光地でほとんどの方が下車するので、これでも特に問題はない。大湧谷から桃源台までのロープウェイには珍しい途中駅の姥子駅がある。ここで向きを左に変える。芦ノ湖にぐんぐん近づいてくるとまもなく終点の桃源台に到着する。
早雲山→大湧谷→桃源台 | |
早雲山からはロープウェイに乗り換えです。 | 最近ロープウェイが更新され、2つの腕で支えるフニテル式に なりある程度の強風でも運転されるようになった。 |
ゴンドラは赤、青、白の3色あります。 | 山を越えると、突然、荒涼とした景色が広がります。 ここで大湧谷温泉が作られています。 |
蒸気が上がっています。 | ロープウェイ 16人乗りのゴンドラが次々と出発しています。 |
大湧谷に到着です。 | 大湧谷駅 |
大湧谷駅全景 | 大湧谷〜早雲山 ロープウェイ |
すれ違うロープウェイ | 大湧谷 噴煙が上がっています。 |
かながわの景勝50選に選ばれています。 | 噴煙がいたるところで上がっています。 |
熱湯が噴出しています。 | 大湧谷名物 黒タマゴ 大湧谷のお湯で茹でると 化学反応で殻が黒くなります。 |
黒玉子茶屋 手前の湧き出した熱湯で玉子を茹でます。 | ここで玉子を茹でています。 |
大湧谷からさらにロープウェイで桃源台に向かいます。 以前は早雲山から桃源台まで1線でしたが、2002年に 大湧谷〜桃源台、2007年に早雲山〜大湧谷が架け替えらて 今は、必ずここで乗り換えになりました。 |
姥子駅 ロープウェイでは珍しい中間駅です。 |
姥子駅 | 桃源台に到着です。 |
桃源台駅 |
桃源台からは今ちょうどシーズンであるすすきを見に仙石原へ行く。バスで10分程で到着。平日ではあるが、さすがにシーズンということで多くの観光客が訪れている。一面に広がる黄金色の穂が風に揺れる様は本当にすばらしい。
仙石原 | |
桃源台→仙石原 箱根登山バス | 仙石原のすすき |
ちょうど見頃でした。 | 仙石原→桃源台 小田急高速バスも箱根フリーパスで乗車できます。 |
桃源台まで戻り、箱根ゴールデンコースのハイライト、海賊船で箱根町を目指す。芦ノ湖と快晴の空に駒ケ岳が映える。約40分で箱根町港に到着する。
箱根 芦ノ湖 海賊船 | |
バーサ号 | 駒ケ岳と二子山 |
箱根町港に到着です。 | 箱根町港 |
せっかく箱根町まで来たのだから、何か1つくらい観光でも、ということで非常にベタだが、関所に行く。箱根関所を訪れるのは、小学校5年の修学旅行以来27年ぶりの訪問である。昨年、箱根関所跡が完全復元されたようで、丘の上にある遠見番所に上ってみると、芦ノ湖が一望できる。
箱根関所 | |
関所入口 | 関所の内部 |
高台にある遠見番所からの眺め |
さて、関所の観光を終え、箱根町港から元箱根町まで再び、海賊船で10分。今度は青と黄色のビクトリー号に乗る。
箱根町港→元箱根港 | |
ビクトリー号 | 駒ケ岳 中央左の建物は山のホテルです。 |
元箱根港 | 土休日のみ運転のフロンティア号 |
元箱根港からは箱根登山バスで宮ノ下へ。今日はかねてから1度は泊まってみたかった富士屋ホテルに一泊する。
富士屋ホテル | |
正面口 | 本館 明治24年に建てられいます。 <登録有形文化財> |
西洋館 明治39年に建てられています。 <登録有形文化財> | 花御殿 昭和11年に建てられています。 <登録有形文化財> |
メインダイニング ザ・フジヤ 昭和5年に建てられています。上質なフレンチが味わえます。 |
天井には植物が描かれています。 |
今回泊まった部屋は「たちあおい」の間でした。 | それぞれの部屋の花が描かれた 大きなキーホルダー |
モザイク模様の階段 |
花御殿の以前に使われていたルームキーです。 | 宴会場であるカスケードルーム 大正9年に出来ました。 ステンドグラスがとてもきれいです。 |
本館 | 別館 菊華荘 元御用邸です。 |
菊華荘の庭園 | 本館裏手にある庭園の水車 |
翌朝、少し早起きして、朝食前に箱根登山鉄道の撮影に出かける。お目当ては金太郎掛けの旧塗装になったモハ2形の108号。まずはホテル最寄の宮ノ下へ。ここで待ち伏せをすることにする。遠くから、急勾配を上ってくる電車の車輪と線路の軋む音がしてくると、まもなく強羅行の1000形ベルニナが到着。ここで交換。やってきた箱根湯本行が運良く110号を先頭に108号であった。とりあえず、乗ってしまおう。ということで大平台まで乗る。108号は車内もリニューアルされ、座席が箱根寄木細工模様のモケットシートになっている。大平台で撮影をすませたら、再び、宮ノ下まで戻ってくる。
箱根登山鉄道 宮ノ下→大平台→宮ノ下 | |
宮ノ下駅 | 1000形が宮ノ下に上ってきました。 左の行き止まり線路は安全側線です。 |
宮ノ下に入線します。 | 宮ノ下に停車中の1000形 |
モハ2形 110号 | モハ2形 108号 旧塗装 金太郎掛です。 |
大平台に停車中の108号 | 椅子が箱根寄木細工の模様になっています。 |
大平台駅 | ホームの様子 スイッチバックのため行き止まりのホームです。 |
ホームの端にも入口があります。 | 大平台 駅名標 |
宮ノ下の停車中の2000形サンモリッツ | 2000形同士の行き違い |
2006号 | 宮ノ下を出発し、大平台へ向けて下っていきます。 |
宮ノ下に上ってきた108号 | モハ2形 110号 |
強羅行 絵付看板サボ | |
2002号 宮ノ下 | 2001号 |
1001号 宮ノ下まで上ってきました。 | 宮ノ下に停車中の1000形 |
さて、ホテルに戻り朝食を取り、遅めのチェックアウトをして、帰りは、箱根ゴールデンコースの逆回りをすることに。まずはバスで元箱根港を目指す。元箱根港からは海賊船で桃源台へ。今回は赤色のロワイヤル号。最後ということで、奮発して特別船室へ。箱根フリーパスを持っていると通常490円のところが400円になる。早速、屋上のデッキに出てみる。屋上のデッキも特別船室用と一般用と分かれている。昨日は快晴だったのに、見えなかった富士山を今日はやっと望むことができた。
元箱根港→桃源台港 | |
ロワイヤル号 | 芦ノ湖に浮かぶ箱根神社の鳥居 うっすらと富士山も見えています。 |
駒ヶ岳と小田急山のホテル | 九頭龍神社 本宮 箱根神社とは別に湖尻近くに小さな鳥居が見えてきます。 実はこちらが九頭龍神社(箱根神社)の本宮になります。 |
湖尻・桃源台方面を見ています。 | 桃源台港 |
桃源台からはロープウェイで早雲山へ。大湧谷は行きに見学してしまったので、今回はさすがに、そのまま素通りで、すぐに乗り換えです。
桃源台→大湧谷→早雲山 | |
桃源台駅 | 桃源台から大湧谷に向けて出発します。 |
姥子駅 駅名標 | 大湧谷が見えてきました。 |
大湧谷温泉採掘場 天然水を引いてここで大湧谷の蒸気と 混合して温泉を作っています。 |
荒涼とした岩肌から噴煙が上がっています。 |
早雲山駅が見えてきました。 | 大文字山 |
まもなく終点の早雲山です。 | 早雲山に到着です。 |
ロープウェイの巻き上げ機 巨大な滑車が回っています。 |
早雲山からはケーブルカーで強羅まで下ります。しかしまだ少し時間が早いので、箱根フリーパスを持っていると、入場無料になる強羅公園に寄るため、公園上で途中下車します。公園上は「こうえんかみ」と読みます。公園は急勾配の場所に作られたフランス式庭園で、上から下に順番に散策すると、階段を下りるだけですみ、効率的である。散策を終え、公園下(こうえんしも)より再び、ケーブルカーで1区間乗り、強羅へ。
箱根登山ケーブルカー 早雲山→強羅 | |
早雲山 駅名標 | 早雲山駅に停車中のケーブルカー ケ100 101 |
2両編成です。 | ケ200とすれ違います。 |
公園上に到着 | 公園上 駅名標 |
公園下 駅名標 | 公園下に到着したケ200 202 |
いよいよ、最後の行程に近づいてきました。強羅からは登山電車で箱根の山を下ります。やってきたのは運良くモハ2形108号でした。
強羅→箱根湯本 | |
強羅駅 | 強羅駅 駅名標 |
2003号 強羅駅 | モニ1形 保線車両です。 強羅駅に留置されています。 |
2008号 強羅〜彫刻の森 | 2002号 強羅〜彫刻の森 |
2001号 強羅〜彫刻の森 | モハ2形 108号 強羅駅 |
モハ2形 108号 大平台 | モハ2形 108号 大平台 |
モハ2形 108号 箱根湯本駅 | モハ2形 110号 箱根湯本駅 |
モハ2形 109号 箱根湯本駅 | モハ1形 104号 箱根湯本駅 |
小田原で食事をした関係で、帰りのロマンスカーは小田原からVSEはこね42号に乗ります。ということで無事、新宿に到着です。いつも車で行ってしまう箱根ですが、たまには小田急箱根フリーパスで箱根ゴールデンコースを登山電車、ケーブルカー、ロープウェイ、海賊船で回ってみるのもいいもんです。車ではいけない場所にもいけますし、というか、ケーブルカーやロープウェイ、船に乗ること自体がすでに観光ですからね。電車の旅もまた楽しです。
箱根湯本→小田原→新宿 |
箱根湯本駅 箱根登山鉄道おかげさまで120周年 |
5000系 小田原駅 | 8000系 小田原駅 |
3000系 小田原駅 | 4000系 小田原駅 |
はこね42号 VSE で帰ります。 | 50000系 VSE 新宿駅に到着です。 |
YOKOHAMA EXPRESS HOME | TRAIN TRIP INDEX |
Copyright (c) 1998-2008 FUSHIKEN All Rights Reserved.