遠州鉄道30形と豊橋鉄道・静岡鉄道巡り


2007年18きっぷ第2段の旅として選んだのは、東海地方の私鉄巡り。まずターゲットにしたのは遠州鉄道の旧型車両30形。30形は平日朝のラッシュ時間帯と夕方1往復しかしないらしく、ムーンライトながらで朝の時間帯を狙うことにした。夏休みで、18きっぷシーズンであったが、1週間前に奇跡的にムーンライトながらの指定席を取ることがでた。この3月のダイヤ改正で発車時間が32分早くなり23時10分発に。これに伴い日付変更線も横浜から小田原に、さらに、小田原から自由席扱いになる車両もなくなり豊橋まで全車指定となった。通路側の座席だったが、途中の豊橋で降りてしまうので、この方がかえって都合もよい。全車指定になったおかげで、以前のドン垣のように、何時間も前から並ぶ必要もなく、また席取り合戦もなく、さらに、席からあぶれた人が通路やデッキを塞ぐこともなくなり、車内環境は著しく向上した。車両も特急形であり指定券さえとれてしまえば、快適な列車となった。

373系 ムーンライトながら ムーンライトながら ヘッドマーク
寝台急行銀河
銀河出発後 ムーンライトながらの入線になります。
豊橋に到着
313系 豊橋駅 313系 興津行

遠州鉄道は浜松から出るので本来であれば、浜松で下車すればよいのだが、3時10分の到着では早すぎるので、そのまま豊橋まで行くことにする。豊橋には4時10分到着だが、そのまま時間調整のため4時55分まで停車しているので、そのまま4時50分頃まで車内で待機する。豊橋からの折り返し興津行の始発は5時39分。50分程、ホームで過ごす。始発列車は発車の10分程前に入線。最新の313系。高輝度ヘッドライトと白色LEDがまぶしく光る。浜松には約30分の6時10分に到着。まずは朝食にと駅弁「とり釜めし」を購入。JR浜松駅と隣接する遠州鉄道新浜松駅へと移動する。新浜松駅は近代的な高架駅でローカル地方鉄道の雰囲気はみじんも感じられない。というか今や政令指定都市となった浜松市でしかも、日中は12分ヘッドで走る列車に対してローカル線とは失礼かもしれない。

遠州鉄道 新浜松駅 遠州鉄道 1000系
浜松駅 とり釜めし 中身は鶏と玉子のそぼろです。

お目当ての30形を向かえに行くために1000系でさぎの宮まで行く。待つこと約10分。30形がやってきました。やってきたのは30形の中でも1編成しかない前照灯が腰部にある51編成。他の30形と比べても前面が違うので目立った存在だ。しかも30形は吊掛けモーターの中、この51編成だけカルダンである。この30形。朝のラッシュ時間帯に動くので2両編成が2編成併結されて4両編成で運転される。西鹿島方は従来の30形が連結されている。こちらは吊り掛けで独特のサウンドを響かせて走行する。

30形(86号) 遠州病院 30形 西鹿島
新浜松駅に向けて出発する30形 30形 51号 前面が他の30形と異なります。
またこの編成だけカルダンです。
遠州曳馬駅に停車中の30形 高架化工事が進んでいます。 連結面
30形 30号 本日は西鹿島駅で全検中です。
1000形と並ぶ30形 新浜松駅 新浜松駅 常時30形が留置されています。

とりあえず30形と戯れながらさらに折り返して西鹿島へと向かう。帰りはこれまた少数派の2000系。1000系と外観は一緒だが、VVVFになっている。

遠州病院駅 西鹿島駅
2000系 西鹿島 1000系と同じ車体ですが、VVVF制御です。

さて、次の目的地は豊橋鉄道渥美線。最近、全く訪れてなく、東急7200系が導入されてから初めての訪問となる。浜松から豊橋までは117系。以前と比べて活躍範囲がだいぶ狭くなり、塗装も細いオレンジのラインが省略された簡易塗装となっている。

浜松駅 117系 浜松→豊橋

豊橋鉄道はJRの豊橋駅の隣の新豊橋駅から発着する。名鉄と一体化したJRの巨大な駅舎を見てしまうと、新豊橋駅は本当にローカル鉄道の駅というようなこじんまりとした駅である。ローカル鉄道とは言うものの、日中は15分ヘッドの運転頻度があり、都市鉄道としての機能は十分に果たしている。車両も中古とはいえ、近代的な元東急7200系の1800系3両編成である。ここで1日乗車券1100円を買い求める。単純に新豊橋→三河田原が510円なので、往復プラス、途中下車1回で元がとれる計算になる。とりあえず、三河田原まで行くことにする。帰りは撮影のため、大清水、杉山、そして、車庫のある高師に途中下車しながら新豊橋まで戻ってくる。

豊橋鉄道 新豊橋駅 1800系 元東急7200系 新豊橋駅 
新豊橋で出発を待つ1800系  三河田原駅
大清水駅で行き違う1800系 大清水駅
1808F 大清水駅 1801F 大清水駅
杉山駅 高師駅
2807 NANOHANA NAGISA 残念ながら車庫に入っていました。

今回最後の目的地は静岡鉄道。211系と313系を乗り継いで静岡まで戻る。昼食にと豊橋で仕入れた駅弁は211系のロングシートでたいらげる。

211系 豊橋→浜松 311系 浜松→静岡
駅弁の日 弁当 東海地区の各駅弁業者共通の企画ですが、
現在は豊橋駅でのみの発売と思われる。
中身は各弁当業者のオリジナルらしいですが、今となっては
豊橋駅のみでの発売なので...

静岡駅から静岡鉄道が発着する新静岡駅は約500m離れている。駅前の松坂屋デパートの裏を通りしばらく行くと静岡センターというショッピングセンターとバスターミナルが見えてくる。ここが新静岡駅なのだが、どこから電車が発着しているかが、全く分からない。とりあえず、ショッピングセンターの地下に入っていって、電車のりばの標識に沿って歩いていくと、なんとかたどり着く。駅という感じがせず、地下街にいきなり電車の改札口が現れると言った感じだ。新清水まで290円の乗車券を券売機で購入。自動改札を通って階段をのぼると1面2線のホームに出る。運転本数はなんと日中1時間に10本の6分ヘッド。まさに待たずに乗れる、東京の大手私鉄並の本数である。車両は東急7200系に良く似た自社発注の1000系。途中車庫のある長沼で途中下車をして、新清水まで行く。

静岡鉄道 1000系 1000系 新静岡駅 ホーム柵が設置されています。
長沼駅 翌日はしずてつ電車祭りでした。 すでにヘッドマーク付電車が入庫しています。
LuLuCa 広告車 LuLuCa広告車 新清水駅
EAON 広告車 Coca-Cola広告車 新清水駅
Joyca広告車 新清水駅 新清水駅

さて、今回の予定も全て終了。あとは東京を目指して帰るだけになった。静岡鉄道の新清水駅からJR清水駅までは約700m程の距離があり、駅前を左に進み、1度歩道橋を渡ってから商店街を進んでいくとたどり着く。標識が出ているので、それに沿っていけば、そんなに迷うことはない。清水駅は橋上化され、近代的な姿になっていた。最近はどこもこんな感じの駅が増えてしまい旅情というものが少なくなってきた。清水からは興津行、三島行、熱海行と乗り継ぐ。静岡地区は今年の3月のダイヤ改正で浜松・静岡・沼津の各都市圏の増発が図られたが、逆に熱海から静岡、静岡から浜松と各都市同士をを結ぶ列車は減便され、中長距離の移動には乗り継ぎが不便になった。
熱海では、夕食にと鯛めしを買って、E231系東京行のグリーン車に乗り込む。なんか最近、本当にグリーン車に乗ることが多くなってしまった。今回もすっかりJRの思惑通りの行動をとったところで、今回の鉄も無事終了となった。

JR清水駅
211系 清水→興津 興津駅 3月のダイヤ改正で興津止まりの列車が増えました。
211系 興津→沼津 211系 沼津→熱海 後ろは211系ですが...
313系と211系の併結 313系 
113系の撤廃に伴って熱海まで顔を出すようになりました。
E213系 帰りはお決まりのグリーン車です。
鯛めし 御飯の上に鯛のそぼろがのっています。

YOKOHAMA EXPRESS HOME TRAIN TRIP INDEX

Copyright (c) 1998-2007 FUSHIKEN All Rights Reserved.