吾妻線と八高線巡り


2008年1月9日(水)、余っている18きっぷを使って、最近乗っていない、吾妻線と八高線を訪れることにした。まずは上野発8時38分発快速アーバンで高崎へ向かう。逆方向とはいえ、平日の通勤時間帯だから混むだろうと思って、グリーン車に乗る。211系だったので、2階建てではなく、今や東北・高崎線にしか入らない平屋のサロ210に乗る。こういう行動自体、鉄道おたくじみているなって思って自分に呆れてしまう。(笑)。混むと思ったが、乗った車両には3人のみ。籠原で各駅停車と接続して、数名が乗り換えてきたが、本庄から自分1人になってしまった。(笑)。


上野→高崎
651系 デビューから19年 スーパーひたち
(上野駅 出発前のひととき)
211系 快速アーバン
サロ210
平屋グリーン車は東海道線、湘南新宿ラインからはすでに引退し、
現在は東北線、高崎線で活躍しています。
サロ210 車内の様子
2階建て車両に比べて天井が高く、客室も広いです。

高崎駅で、少し早めの昼飯用にと駅弁屋を物色。1日20個限定で休日では売り切れてしまってなかなか手に入らない、復刻だるま弁当を買う。レギュラーバージョンは赤いプラスチックの容器に入って900円だが、復刻版は陶器製の容器に入って1300円。駅弁にしてはやや高めの値段だが、限定という言葉にまたまただまされて買ってしまうおバカな私。(笑)。
吾妻線は草津温泉、四万温泉など有名な温泉地が多いため、終点、大前の1つ手前の万座・鹿沢口までは上野からの特急草津も乗入れ、本数も多いのだが、万座・鹿沢口から大前の1区間は朝2往復、昼1往復、夕方2往復の計5往復しかない。首都圏のJR線では乗りづらい線区となっている。今回のターゲットはずばりここである。(笑)と言っても、東京から新幹線を使えば、朝の列車に乗れるし、在来線でも8時半過ぎの高崎線で昼間の列車に乗れるので、そんなに大げさに言うほどのことはないのである。

高崎→大前
115系 吾妻線 1日5本の大前行
小野上駅 高崎駅 復刻だるま弁当
レギュラー版は赤いプラスチック製ですが、復刻版は
陶器製です。値段は1300円で1日20個限定です。
中身は茶飯の上に上州牛、きんぴらごぼう、玉こんにゃくなど
群馬ならではのものが詰まっています。
もちろん中身はレギュラー版と異なります。

3両編成の115系は各ボックスに1人づつ程度の乗車で出発。渋沢で上越線と分かれて約2時間で大前に到着。大前に降り立った乗客は5名程、全員が鉄と鉄子で、そのまま折り返し列車に乗るようだ。駅前には嬬恋館という温泉宿が1軒あるのみで、他には何もない。目の前を流れる川も、ダムだか護岸工事なのか、トラックやショベルカーなどが入っており、景色もよろしくはない。

大前駅
大前に到着した115系 大前駅 駅名標
時刻表 1日5本です。 日中に大前に発着する列車はこの1本のみです。
駅名標の脇に道祖神があります。 線路がホームの先で途切れます。

高崎まで戻ってくるとすでに2時半である。ここで昼飯でも夕飯でもないが、高崎では「だるま弁当」より古くからある「鶏めし」を買う。昭和9年以来、変わらずのパッケージでレトロな感じもいい。価格も800円と駅弁としては抑え目である。
ここから、また最近乗っていない八高線に乗る。30系・35系気動車が走っていたのも今や昔。電車なみの性能を持つ110系気動車が運行されている。八高線は欠き取りの2番線から発着する。ホームに行くとすでに大勢の乗客が待っているが、やってきた列車は3両編成だったため余裕で座ることができた。次の倉賀野までは高崎線の線路を走る。倉賀野を出ると右に分かれるため本線横断をする。分岐してすぐに北藤岡駅に到着。まだ高崎線の線路と沿っているが高崎線には駅はない。次の群馬藤岡でかなりの乗客が降りる。ここまでが群馬県で、次の丹荘から埼玉県に入る。しばらくは田園風景の中を淡々と進む。寄居では、秩父鉄道、東武東上線と交わるちょっとした交通の要所になっている。3つ先の小川町でも東武東上線と交差する。そしてさらに2つ先の越生では東武越生線と接続する。さらに2つ先でこの電車の終点高麗川に到着する。ここまでが非電化区間となる。高麗川から八王子までは電化区間となり、川越から高麗川経由の八王子行が走るようになり、運転経路も変わり、高麗川・八王子間は別線区のようになってしまっている。

八高線 高崎→高麗川→八王子
八高線 110系 3両編成 高麗川駅 駅名標
高麗川駅 駅前タクシー乗り場にかかるオブジェ
上部にLEDの時刻とメッセージ・ニュースが表示されます。
209系 高麗川・八王子間は電化区間になります。 205系3000番代

高麗川からは209系4両編成で八王子へ。せっかく電化されたのに運転本数は30分に1本程度でちょっと少ない。それなりに乗客も多いのだからせめて20分に1本くらいにするとさらに利便性がいいと思うのだが。さて、高麗川をでると、東飯能で西武秩父線、拝島では青梅線、五日市線、西武拝島線と接続。ほどなく八王子に到着。東京の最も外側を走る環状線の役割も持っている八高線。様々な線と交わっており、運転本数など増やして活性化すると意外に役に立つ路線になりそうである。しかし電化した八王子・高麗川間も単線区間となっており、行き違いのための停車時間もあるので、まずは高麗川までの複線化などしていってはいかがだろうか。

110系と205系の並び

ということで、余った18きっぷを使っての吾妻線・八高線巡りも無事に終了した。

高崎駅 鶏めし 
昭和9年以来 変わらないパッケージです。
中身は鶏そぼろ、鶏肉にカツ、玉こんにゃく、栗の甘露煮
カリカリ梅などが入っています。
ご飯の上の海苔の香りが食欲をそそります。

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